ここでは長い間苦しんでいた慢性疲労症候群が改善し、日常生活が送れるようになった症例を載せています。
治療の方針
Nさん(女性 当時54歳)の触診をしたところ、内臓や骨格筋がガチガチに固まっていたので、最初の治療としては、
・腹部治療(胃、肝臓、みぞおち、腹大動脈を中心に)で内臓全体を緩める
・右の鼠径部に痛みが出ていて歩きにくくなっているため、痛みをとる
を中心に、全身治療をしていくことにしました。
治療間隔は月に2 回(隔週)の東京出張。
1日朝夕2回を3日連続(6回)で行うことにしました(月の治療回数は計12回)。
本人に取り組んでもらったこと
普段Nさんに取り組んでもらったことは、
・1日2食(朝食抜き、胃腸が弱いので玄米クリーム)の継続
・緩下剤のスイマグ(水酸化マグネシウム)を摂る(便通をサポートする)
でした。
これらには、
①腸管に溜まった便を出すこと(出す)
②質の良い血液を造る(入れる)
という意味があります。
また、温熱療法の機械を持っていたので、それの継続でした。
治療の経過
・3回目(2012.7.6)
治療後から胃が軟化してきて動くようになってきた。
・4回目(8.9)
みぞおち(心窩部)が軽く感じられるようになってきた。
19回目(2013.1.20)
股関節周りの筋肉が緩んできて、右鼠径部の運動痛が無くなる。
左の鼠径部も痛みがあるので、今後は左を中心に治療する。
※以後は、朝夕2回を2日間(計4回)を月2回に変えました(月の治療回数8回)。
・24回目(2.5)
左鼠径部の運動痛が無くなる。
近くのバス停まで歩けるようになった
Nさんの治療の時は、Nさんの紹介で他の患者さんも数人診させていただいていました。
昼の休憩はNさんと一緒に食べて散歩をしたりしていました。
ある時散歩をしたら、今までより軽く足が動くのを実感されていました。
それでいつもより長い距離を歩いたのです。
バス停があるのですが、そこまで歩いて行った時に、
「ここまで歩いて来れるなんて数年ぶり!」
と、とても喜んでいました。
元々弱い体質や無理をしてきたこともあって時間はかかっているのですが、それでも確実に良くなっていることを実感されているようでした。
それではその後の治療の変化は次回に書きます。