一日動くと数日間寝込んでしまう状態になるNさんの問診したところ、慢性疲労症候群には
・血流の悪さ=冷え=筋肉の硬さ、免疫力が低い
・自律神経(心)
が関係していると考えられました。
それでは今回は治療に入る前に全身を触診した時の様子を書いて行こうと思います。
内臓が硬くなっている
まずNさんの腹部(内臓)から触診してみました。
すると・・・
・左右の季肋部(きろくぶ・・・肋骨の下)
・心窩部(しんかぶ・・・みぞおち)
・臍部(さいぶ・・・ヘソの周辺)
・左右下腹部(かふくぶ)
が硬くなっていました。
特に心窩部は異常な硬さでした。
・右季肋部は肝臓
・左季肋部は胃
・心窩部は心臓(~腹大動脈)
・臍部の左側のラインは腹大動脈
・右下腹部は盲腸~上行結腸
・左下腹部は下降結腸~S状結腸
ですが、これらが硬くなっているのです。
内臓や血管が硬いと言うことは、
・血流が悪い
・内臓が冷えていて働きが落ちている
ことでもあります。
次に骨格筋を触診してみました。
Nさんは、頭がボォ~っとする、手足の痺れ、股関節痛、肩こり、腰痛、膝痛などもあったのですが、症状が出ている場所の筋肉は硬くなっていました。
患部だけでなく全体的にも筋肉の質が硬めでした。
触診するからこそ分かること
こうした血管や内臓の硬さ・骨格筋の硬さは、Nさんの慢性疲労症候群の症状の原因に無関係とは考えられません。
現代医学では触診しないので分からないことですが、身体に触れることで原因を見つけることができるのです。