ここでは側弯症の改善例の続きを載せます。
前回は「見立て」と「何故身体が歪むのか?」について書きました。
今回は、では実際にどうやって改善させて行ったのか?について書いて行きます。
実際に行った施術は?
前回も簡単に書きましたが、結局のところ歪みの原因となっているのは筋肉なのです。
筋肉が疲労などで硬くなって縮んでいることで起きるのです。
ですから行うことはその硬くなって縮んでしまった筋肉を緩めてやることなのです。
・左足の膝裏(膝関節)の筋肉(ハムストリングス=大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋)
・左の臀部(中殿筋、小殿筋、梨状筋)
・左右の腰周りの筋肉(背中側は脊柱起立筋、腰方形筋 前側は大腰筋)
・左の背中(脊柱起立筋)
を中心に身体全体を緩めて行きました。
①血液の流れを良くする
②筋肉の動きをサポートする
という触り方をすることで筋肉が本来の状態に戻り、その結果身体の歪みも改善して行きました。
重度の腰痛も改善して行きました。
(触り方については今後、動画で載せようと思います)
症状は結果、原因を探ることが大切
Hさんは病院から手術をしないか?と言われたそうですが、断って私の治療を受けに来られました。
その現代医学は基本的に結果(症状)に対してのアプローチが主で、それを対症療法と言います。
しかしHさんの身体が歪んだことにも原因があるのです。
Hさんは仕事の関係で、どうしても偏った身体の使い方をしてしまうようですが(原因)、
それが積み重なって身体の歪みという結果になったのです。
起きている現象は結果なのです。
物事には必ず原因があるものです。
川の流れで例えると、
原因は川上で結果は川下です。
どれだけ川下で掃除をしたりしても、原因である川上が汚れていたら
また川下は汚れてしまいますね。
だからこそ、私は原因を探ることを大切にしています。
Hさんのように原因が分かっても仕事の関係上、なかなか気を付けることが難しい場合は
施術をして維持することも方法の一つですね。
定期的にケアすることの大切さ
Hさんは身体が酷い状態になっていた経験をしたことで考えが変わり、
今は定期的に通院されています。
単純に考えてみてください。
悪くなってから来たのではお金も時間もかかることは容易に想像できると思います。
難病や重症の方であれば、問題ないところまで良くするのに年単位でかかることもあります。
それを思えば、日頃から早め早めに対処しておくことで改善もされやすいし出費もかなり抑えられるのではないでしょうか?
日本人は未病や予防に対する意識が低く、悪くなってから行く、またクスリで抑えれば良い、と言う考えが主流になってしまっています。
保険が利くからと安易に利用してしまっていませんか?
その考え方が医療費を40数兆円にまで膨らませてしまっているのです。
勿論、医療システムや国の政策もおかしいでしょう。
ですが、私たち国民もそこに依存していてはいけないと思うのです。
現在の日本は経済状況も良くなかったりと色んな問題が山積みです。
でも、だからこそ健康の大切さを見直さなければならない時期に来ているのではないでしょうか?
それでは、これからも改善症例では私なりに原因を探ってそれに対してこうして良くなった、といういことを書いて行きます。
宜しくお願いします。