今回は、痛みで首を横を向けない、頭を横に倒せなくて困っている、という方(Sさん、男性・66歳)の改善例を報告します。
Sさん(60代 男性)は、2019年11月の沼津市での「静岡オーガニックフェス」というイベントに
出店した時に体験施術を受けられて以来、時々施術を受けに来られるようになりました。
しばらく良い状態が続いていましたが、今回庭の草取りなどの仕事をしていて首~背中、腰にかけて、痛みや動かしにくいという症状が出て4カ月ぶりに来院されました。
初診は2019年12月28日。
主訴は、
・首、肩、背中、腰のコリ、痛み
・他に、小学生の頃から慢性腎炎があります。
過去の施術は、首、肩、背中とお腹を中心にした施術をしていました。
一般的な治療法は?
ここで、まず首の痛みについて、一般的にはどのように言われてその治療法はどうなのか?ということを載せます。
首の痛みでよく言われるのは、頚椎症・頚椎看板ヘルニアですが、その説明は、
・頚椎症
頸椎の間にあるクッションのような軟骨が椎間板で、椎間板が加齢に伴ってすり減ってしまい、変形した頸椎が脊髄や神経を押すことで、首・肩・手に痛み・しびれ・力が入らないといった症状が起こる。
・頚椎椎間板ヘルニア
頚椎の間にある椎間板が神経の通っている脊柱管内へずれ、神経を圧迫する事で
首や肩、手の痛み、しびれ、力が入りにくいなど頸椎症と似た症状を起こす。
と言うように書かれてあります。
また治療法は、
・症状を抑えるための内服薬
・物理療法(電気・光線・超音波など)
・ブロック注射(麻酔薬)
・手術
が主なようです。
検査をして動きや痛みを確認する
それではここからは、当院で実際にする治療について書いて行きます。
まず、どれだけ動かせるか、その時の痛みはどうか?ということを確認してみました。
すると、
・立位で首を左右に回してもらったところ、特に右に回すこと(回旋)が出来ず、
・またその時に右の首~肩にかけて痛みが出るとのこと。
・身体を左右共に倒すこと(側屈)も出来にくい
状態でした。
これらから考えられることは、
・首の筋肉が硬くなっている。
・腰から背中の筋肉が硬くなっている。
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ということなのすが、
実際の治療の内容に入る前に、先ず背骨の働きについて書いて行きます。
背骨について
それでは、背骨について簡単に説明します。
背骨のことを脊椎(せきつい)と言います。
脊椎は椎骨(ついこつ)とよばれる骨が連結して成り立っています。
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頭側から、
・頚椎(けいつい)7個、
・胸椎(きょうつい)12個、
・腰椎(ようつい)5個
があり、
その下に、
仙骨(せんこつ)、尾骨(びこつ)があります。
そして、椎骨と椎骨の間にあるのがよく聞く「椎間板(ついかんばん)」ですね。
椎間板は、
・脊椎にかかる負担をやわらげるクッションの役割をする
のと同時に
・脊椎が動くことを可能にしています。
頚椎、胸椎、腰椎ですが、それぞれに主な動きが違うのです。
脊椎の運動に、
前後に倒す・・・屈曲(前)と伸展(後ろ)
横に倒す・・・側屈
捻じる・・・回旋
があります。
まず、頚椎(首)ですが、これは、
・屈曲、伸展
・側屈
・回旋
の、どれも比較的できます。
次に胸椎(胸)ですが、
胸椎は肋骨が繋がっていることもあり、
屈曲・伸展、側屈はあまりできません。
ですが、回旋は腰椎に比べてできるのです。
腰椎(腰)ですが
屈曲・伸展と側屈は比較的出来ますが、
回旋は殆どできないのです。
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(ネットより引用)
実際の原因は筋肉にある?
ですが、実際には骨自身が自ら動くわけではないですよね。
骨が動くのは、骨に付着している筋肉が伸縮するからです。
骨と共に筋肉の働きを観ることも大切なのです。
こういったことを知った上でSさんの身体を診ると、
やはり首を捻じる動き(回旋)ができにくい、痛みが出るのは、首周りの筋肉が硬くなっていて、
左右共に上半身を横に倒す(側屈)運動がやりにくいのは首周辺の筋肉の影響もありそうですし、
腰周りの筋肉の影響がありそうだと分かります。
それでは次は、実際の触診について書いて行きます。
身体を触診してみる
Sさんにベッドにうつ伏せに寝てもらって腰から背中、首を触って行きました。
・腰から背中の下側にかけて、背骨の右側の筋肉が硬くなっていました。
・背中の肩甲骨の辺りに行くと、右の肩甲骨と背骨の間の筋肉が盛り上がるほどに硬くなっていました。
・更に、肩~首周辺も全体的に硬くなっていました。
要するに、筋肉が硬くなって伸縮がしにくくなって動きが悪くなり、痛みも出ているということです。
実際に、硬くなって縮み、動きが悪くなっていた筋肉を緩めて行くことで、
痛みと可動域が改善して行ったのです。
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次回は詳しい解説を書いて行きます。
宜しくお願いします。
次の記事 背中の痛み 治療の解説をします 函南町
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