今回は首と背中が痛くて動かせなったSさん症例の解説をします。
前の記事 背中から首の筋肉を緩めることで、痛みと動きが改善しました 函南町
筋肉の骨の付着部が硬くなりやすい
こう言った痛みも筋疲労による硬化で痛みが出ていることが殆どです。
身体を支える脊柱起立筋(背筋)
首周りの筋肉である板状筋や斜角筋
首から肩甲骨に付いている肩甲挙筋
こう言った筋肉が硬くなっているのですが、特に筋肉が骨に付着している部分が硬くなりやすいのです。

強く押すと逆効果、楽に当ててやると緩んで行く
筋肉の疲労で硬くなって動きが悪くなっているのであれば、それを緩めて行けば良いのです。
ですが、実はその時に患者さんの身体をギュッと力づくで押すと嫌な痛みを感じますし、身体は防衛反応で余計に硬くなってしまうのです。
無理やりな力は反発を招くのですね。
相手を緩ませようとしたら、実は自分が楽な状態でいることが重要なのです。
詰まっているところに指先でピンポイントで軽くあてて圧をかけます。
(的確に当てることが出来れば力は殆ど要らないのです)
そうすると自然と緩んで行くのです。
更に、筋肉が本来動きたい方へサポートするように僅かに動かしてやります。
こうすることで動きも出てくるのですね。
医療も色々ある
私自身、以前首痛めて「頚椎椎間板症」と診断され治らないと言われましたが、
しっかり良くなっています。
現代医学はアロパシー医学と言い、基本は対症療法です。
症状を抑える意味では長けていますし、それはそれで上手に使えば良いと思います。
しかしあくまでも根本治療は自己免疫力をあげることです。
その為の方法は色々あると知ってください。
病院で治らないと言われても、それが全てではないので、皆さんも諦めないでくださいね。
普段の身体の使い方に気をつける
なるべくまた痛めないように日常の身体の使い方に気を付けことも大切ですね。
前屈みの姿勢が多いと頭を支えるために首の後ろ側や背中の筋肉が常に緊張してしまいます。
また、腹筋(前側の筋肉)が弱いと上肢を支えるのに背筋ばかり使ってしまうので腰を痛めやすくなります。
特に最近の私たちは生活の変化から、
・臀筋下部(お尻の穴をキュッとしめる筋肉)から
・腹筋(丹田)
を使えていなくて、それで背筋側ばかりに頼っていることが多いのです。
またパソコンやスマホなどで下を向く時間が長い(Sさんの場合は草取りで前屈み、うつむきが多かった)、などで首に負担をかけることが多くなっています。
偏った筋肉ばかり使うからそこの筋肉に負担がかかって痛みが出ます。
こういうことを意識して、普段からバランスよく筋肉を使うことが大切ですね。
また身体は食べた物で出来ていると言いますが、ファーストフードなど添加物だらけの食品ばかり食べていると、身体にもよくないですね(筋肉の質にも影響すると思います)。
そう言ったことも気を付けましょう。
やはり鍵は日常生活の中にありますね。
予防的な治療の意識を持つ
悪くなる前に治療を受けることも大切です。
日本にはまだ予防的な治療という意識が低いように思います。
大抵が悪くなってから、それもかなり酷くなってから来られる方が殆どです。
酷くなるほど良くなるのに時間もお金もかかってしまいます。
しんどい状態が続けばご本人も辛いでしょうし、傍にいる家族も大変でしょう。
また仕事を出来なくなったりでさらに経済的も負担がかかることになり、余計に生活が苦しくなったりという事もあるかも知れません。
そう言ったマイナスの面が大きくならないためにも、予防治療の意識を持ちましょう。