ここでは99%手術しかないと言われていた副鼻腔炎の方の症例を報告します。
手術は避けられないと言われたけど
Hさん(女性・当時31歳)は副鼻腔炎で両方の鼻の通りが悪く、症状が悪くなると抗生物質で取りあえず抑えていました。
副鼻腔炎とは何らかの原因で副鼻腔の粘膜に炎症が起こる病気のことで、現代医学の治療法は薬物や手術です。
病院からは「手術しかない」と言われていましたが、手術は痛いと聞くし、したくない、それ以外で治したい!と思われていたところ、患者さんの紹介で来られたのです。
Hさんの初診時の状態
初診日 2013年(H25)年3月26日 Hさん(女性 当時31歳)
●初診時の主訴
・副鼻腔炎(3年前から)で鼻の通りが悪い
(過去に副鼻腔炎を繰り返し、その度に抗生物質で症状を抑えている)
・頭痛がある。
・生理痛が酷い(12年前からで1年前から更に酷い 生理中は首から太ももにかけて痛みと痺れがある)
●体格
肥満型
●普段の症状
冷え症(手、足、腰)
疲れやすい
低体温
腰痛、肩こり
●顔色
眼の下にクマができる
●肌の様子
肌荒れ、吹き出物
●大便
毎日ある
●ストレス
ある
●食事
1日3食
甘いモノが好き
ここから分かることは、
・瘀血体質(血液が汚れている)で血液循環が悪い。
・甘いもので身体を冷やしている。
・便通はあると言っているが、間食もしていて肥満型なので食べ過ぎ。
などということが考えられました。
免疫力の低下で治りきらない?
ここからだけでも、免疫力が低そうだということが見えてきますね。
炎症は治癒反応でそれ自体が悪い訳ではありません。
ウイルスや細菌から身体を守るための防御反応ですから。
ですが、免疫力が低いとその戦いに勝ちきれずに、炎症がずっと続くのです。
抗生物質で細菌を殺したとしても、原因を断たなければ一時しのぎでしかありません。
結局は免疫力の低下と、そうなった原因があって、それを改善させていく必要があるのです。
それでは続きは次回に書いて行きます。