今回は、不妊症で通って来られた方の生理痛が改善した症例を報告します。

「私、不妊症なんです・・・」という悲しい言葉
I さんは結婚8年目。
なかなか妊娠出来ず、一人目は体外受精で
ようやく妊娠し、出産。
今度こそは自分の力で産みたいと思われていたのです。
それで何か良い治療は無いかと探していた時に、私が出店していた沼津市のイベントに
来られたようです。
I さんは私の出店のブースに来られるや否や、
「私、不妊症なんです・・・」
と正直に話して下さいました。
そして、
「こんな辛い事を正直に言えるなんて。この人は本気だ。
何とか良くなってもらいたい」
そう強く思ったものです。
その時はイベントの20分体験施術だったのですが、施術後、
「子宮が温かくなりました」
と、その体験にビックリされたのです。
その数日後、電話があり、治療を本格的に受けたいという事で開始することになりました。
Iさん(当時39歳)
初診日H30年12月21日
●原因不明不妊症と診断。
●主訴
若い時から貧血気味。
酷い生理痛(10代から)
腰痛、肩こり
冷え症
骨盤内が硬くなり冷えていた

問診をしてからまず全身を触診しました。
すると、
・お腹の下腹部(骨盤内)が硬く冷えている。
・大動脈も硬い。
・腰周りや肩の筋肉も硬く、全体的に筋肉の質は硬めという印象。
(運動はあまりやって来なかったようです)
ということが分かりました。
治療は下腹部(骨盤内)とお腹全体を中心に始めました。
骨盤内の治療は下腹部から恥骨の裏側に向けて指を入れて行くのですが、
最初は軽く触れても痛みがありました。
問題ない方ですと、こういうことはないのです。
やはり軽く触っても圧痛があるのは、そこに問題があるからなのです。
骨盤内の治療は時間をかけて表面からユックリ緩めて行きました。
そうすると同じ指の圧をかけても痛みが軽くなって行くのです。
痛みが軽くなって行くと、それに連れてまた少しだけ深く指を入れて行く。
そうやって表面から緩めて行くのです。
治療後のアドバイス
治療間隔は話し合って1週間前後で継続してみることにしました。
食事について。
調味料の質や添加物のことなど、ある程度気をつけてましたのでそれ以上は言いませんでした。
ただ、不妊症のことは夫婦の問題なので、ご主人さんにも協力してもらうように、と伝えました。
心について。
少し心の持ち方が不安定なところがあったので、I さんの話をよく聞き、
私自身の体験をお伝えして参考にしてもらいました。
下腹部を緩めて行くと、20年来の酷い生理痛が軽くなった
2回目
下腹部を中心に全体の治療をしました。
前回よりは少しですが、指で圧をかけた時の痛みが楽になったようでした。
治療の後、数日して生理が来たようですが、
「痛みが出なかったです!」
と驚きと喜びの報告をいただきました。
20年に亘って苦しんで来た痛みですからとても喜ばれ、
不妊症改善により希望を持たれることになったのです。
まさか20年来の生理痛が2度の治療で改善するなんて!
と私自身驚いたものです。
この治療法を、是非知ってもらいたいなと思います。
奥にあるシコリ(硬結)に触れることができた
●3回目(2019.1/11)
この時も下腹部に時間をかけて治療しました。
前回より更に深めに指を入れることが出来るようになりました。
痛みも少しずつ楽になっているようでした。
同時に、恥骨の奥(子宮部)にあるシコリ(硬結)に触れるようになってきました。
多分ですが、これが硬く冷えている子宮なのだと思います。
受け入れてくれる心が結果に繋がる
I さんは元看護師ではありましたが、私のことをとても信用してくださいました。
そしてその変化を素直に喜んでくれ、お住まいから治療院まで遠い道のりでしたが
希望を持って継続さしてくれました。
また治療中にはノートとペンを脇に置き、私との会話で気づいたことは
ノートに書き留めるようにしていました。
私は勿論本気でやっているのですが、お互いが本気になって取り組んで行くことの重要性を
I さんとの治療で実感しました。
こう言った I さんの真剣な姿勢が後々の変化にも繋がって行ったのだと思います。
やはり治療家だけでなく患者さんの治療に取り組む姿勢も大切なのです。
これがこれからの医療に最も必要なことだと感じています。
そう言った心の姿勢があるからこそ、その後も良い方向に変化して行くのです。
続きはまた載せます。
宜しくお願いします。