ここでは長年の酷い生理痛と不妊症が改善して無事妊娠・出産された女性(I さん 当時 39歳)の症例を報告します。
不妊治療を受けている方は多いようですから、可能性の一つとして参考になればと思います。
I さんは病院で「原因不明」不妊症と診断され困っておられました。
ですが、当院の治療を1年余りの期間継続して治療に通われた結果、見事に自然妊娠~出産されたのです。
それでは治療~改善までの流れを書いて行きます。
「お腹の施術」で変化を実感
I さんが初めて私の治療を受けるきっかけになったのは、2018年に愛鷹公園で開催された「静岡オーガニックフェスティバル」に体験施術で出店した時のことでした。
私のブースへ来られた I さんは開口一番に「わたし、不妊症なんです・・・」と話されたのです。
それを聞いて私は「そんなこと人に言うのは辛いだろう。それを正直に話してくれるなんて、この人は本気なのだろう」と感じました。
そして20分間お腹の施術をしたのです。
すると施術後に、
「子宮が温かくなりました」
と変化を感じてとても喜ばれていました。
それから数日して電話があり、「本格的に施術を受けたい」ということで、はるばる沼津市から通われることになったのです。
I さんは元看護師でしたが、現代医学以外の治療法を選択されることになりました。
問診から見えること
当院では初診時の問診に30分~1時間かけます。
患者さんの現在の症状だけでなく、これまでの経過をお聞きする必要があるからです。
Iさん(当時39歳)
初診日H30年12月21日
●診断名
原因不明不妊症(名古屋 N病院)
●主訴
不妊症(10年前から)
若い時から貧血気味
酷い生理痛(10代から約20年)
腰痛、肩こり
※10年前に結婚。その後8年経ったが妊娠できず、2年前に1人目を体外受精でようやく妊娠・出産
●体格
やせ型 (150㎝ 41㎏)
●普段の症状
疲れやすい
冷え症(足、お腹)
アレルギー体質(鼻炎・花粉症)
下痢気味(便通は毎日ある)
●精神状態
神経質
イライラする
ストレスあり(人間関係)
●顔色
眼の下にクマができる
●皮膚
吹き出物
●大便
下痢気味
●食事
1日2食’(朝食抜き)
ご飯は7分搗き
食品添加物は摂らないように気を付けている
間食は時々
甘いモノは控えている
水は塩素を除去したモノを飲用している。
●運動
しない(過去にもあまり運動はしていなかった)
ここから見えてくることは、
・貧血気味→血液が上手に造られていない→腸の機能が弱い
・下痢気味→腸が弱い
・生理痛、腰痛、冷え性→腹部、特に腸や子宮が冷えている
・眼の下にクマができる→瘀血体質(血液の汚れ)
・疲れやすい→筋肉が硬い、血液循環が悪い
・イライラ、神経質→交感神経に偏り気味、緊張気味、子宮の働きに影響?
などです。
食べ物に気を付けていることは良いことです。
恐らくですが、体質的にあまり強い方ではないのだと考えられます。
精神的には頭で考えることが多く悩みがあるようですが、自立神経(緊張)や血液が頭に上っているのもお腹が冷える原因の一つと考えられます。
どうでしょうか。
問診だけでも色々と見えてくることがあるのです。
如何に治療に入る前の問診が重要かと言うことを知っていただけたらと思います。
それでは次は触診からわかることを書いて行きます。