30年に亘るうつ病と、20年以上のクスリを使い続けて来たMさんのその後の様子です。
全身の痛みでクスリの恐さを実感する
話が前後してしまうのですが、Mさんはカウンセリングと治療をして行く過程で
「クスリを辞めたい!」
と思う様になりました。
「一遍に辞めるのは恐いよ」
と伝えましたが本人が気づいて自分で決めることですので、それも体験だと考え、
そうしてもらいました。
辞めてみたところ身体中に激痛が起こったので、本人も慌てたようです。
それでクスリを再び飲んでみたようです。
すると、身体の痛みが消えたのです。
この体験を通して、本人は
「クスリで抑えていただけだったんだ…」
と言うことに気づけたようです。
これは自分で考え自分で行動を起こした結果分かったことですから、とても良い事です。
ですが、やはり長年使ってきたクスリを一度に全部辞めてしまうことは恐いのです。
Mさんもそれが分かったようで、少しずつ少しずつ減らして行くように考え方を変えました。
クスリは症状を抑えるだけでしかない
現代医学はアロパシー医学と言って対症療法なのです。
一時的に症状を抑えるのは悪いことではありませんが、
あくまでも表面的に抑えてるだけで良くなるわけでは無いのです。
それどころかクスリを使い続けることによってクスリが原因で「医原病」という、
所謂”現代医学が作り出す病気”になってしまう可能性があるのです。
(これについては私の体験記にも書いています クスリの副作用が色々出てくる 体験記)
痛みだけならまだしも、精神薬は脳をコントロールするようなので、そもそも人格的にも
どうなるか分かりません。
根治療法はあくまでも生き方、考え方を変えること
対症療法は時には必要としても、やはり根本治療が大切なのですね。
その根本は自分の生き方、考え方を変えることです。
Mさんの場合は、
そもそもの心の病の根本原因は、
・親子関係という親からの支配から抜け出すことが出来なかったことです。
・また、それをいつまでも親のせいにしてきたこと。
・そこに更に表面的な楽さを求めて長年クスリに依存してきたこと。
要するに自分の意思で生きられない「依存体質」であるわけです。
確かに誰でも小さなときはどんな親にでも従うしかありません。
それでも、大きくなって自分で考えることが出来るようになり、
自分で働いてお金を稼げるようになれば、例えば酷い親であれば抜け出すことも出来るのです。
これを言うと辛いと思われる方も居ると思いますが、それを承知で書いています。
自分の人生は結局は自分で決めるしかないのです。
そこに気づいて行動できた人だけが自分の人生を生きることが出来るのだと思います。
私は、それを本気で思っている人であれば、できるサポートはしようと思います。
その気持ちさえあれば変わることが出来るかも知れないからです。
その時は二人三脚で取り組んで行きましょう。
Mさんも、心の病を治すためにやるべきことが沢山あります。
結果を焦らず、少しずつ取り組んで行きましょう。