今回は、乳がんを患っていたSさんの心の変化について書いて行きます。
前の記事 呼吸は筋肉の働きで行っています 浜松市
私自身の体験や重症患者さんを診ていると、心の癖が病気に大きな影響を与えているなと感じます。
がんや難病と言われるものほど、心の影響が大きいのではないかと思われます。
だから病気が良くなるためには、食べ物など生活習慣だけでなく「気づき」とそれによる心の変化が重要なのですね。
心の変化
この1年半のSさんの変化を書いて行きます。
・気持ちが楽になった
・今を楽しめるようになってきた
ということです。
Sさん、以前より感情を出せるようになって来ていますし、
やりたいことを行動に移すことが少しずつ出来ています。
また気づいたことによって以前の自分のことも観えて来たようです。
以前は、
あれこれゴチャゴチャと考えていた。
起きてもいない未来のことを
「こうなったらどうしよう」
「出来なかったらどうしよう」
などと考えてしまって行動できない。
また常に不安が強くあったと言われています。
また聞いてる感じでは、過去に対しての囚われも強かったと思います。
もう一つは、
良い人に思われたい意識が強かったようです。
自分が純粋な気持ちで相手を喜ばしたいのではなく、こうしておけば良いだろうという
ちょっと打算的な感じだったようです。
例えば、その場が無難に行くように。
逆を言えば、自分の心を後回しにして自分の思い込みで周りの意に沿う
(相手の考えに従って行動する)ことを選んでいたようです。
相手にとって都合のよい人間をしてしまっていた、と今は気づかれています。
これには社会に出た時や結婚してからの人間関係が影響していたようでした。
色々言われたことで自分を変えようとしたのですが、表面的な手法に囚われて
心を置き去りにしてきてしまったようですね。
要するに、
・今を生きれていない
・自分の心を犠牲にする
生き方をして来たように思われます。
自分の癖に気づいて行くこと
それが、そういう自分に気づいて行くことで上記のように変化したと言うことです。
病気を良くする為だけではなく、自分の心の癖に気づいて修正して行くはとても大切なことです。
結局、どれだけ外側(他人)から色んなことをしても、内側(本人自身)が変わっていなければ
元に戻ってしまいますよね。
自分に気づいて行くことって大切です。
私自身もそうなのですが、今までの心の癖って直ぐに気づけるわけでもないし、
気づいても直ぐに変わるわけでは無いですよね。
だから、無理せずに時間をかけて徐々に変化出来たら良いのだと思います。
多様な関係性が大切?
この変化は私の治療だけではなく、色んな人と関わって行く中で生まれた変化だと
思いますから、やはり多様な関係性って大切ですね。
色んな人と関わる中で、凝り固まっていた心が緩んで行くと思うんですね。
先生と患者さんの1対1の関係性だけの治療って限界があるのではないでしょうか。
チームで観れるような治療を思い描いています。
(仲間募集中です!)
人と人の繋がりはとても大切だと感じていますが、
一人ひとりが精神的に自立することで、依存ではなく協力できる関係性が
築けるのではないかと思います。
それでは今後の変化をまた書いて行きます。
次の記事 病気とは? ガンとは? 浜松市