前回の記事 先天性股関節脱臼が改善して、しゃがめるようになっています
今回は、先天性股関節脱臼と言われていたKさんの様子が改善したことについて解説して行きます。
簡単に言えば、股関節周りの筋肉がガチガチに硬くなっていたのを緩めて行ったのですが、それを更に詳細に見て行きます。
Kさんの姿勢を観ると、
●下肢が内側に巻いている(股関節の内旋)。
●上半身が前のめりになっている。
●反り腰になっている。
という状態になっていました。
これは、股関節(大腿骨と骨盤)を繋ぐ筋肉のうち、
・内側に引っ張る筋肉(内転筋群)
・内側に捻じる筋肉(小殿筋前部、中殿筋前部)
・前側に引っ張る筋肉(大腰筋、大腿直筋)
が硬くなって、前・内側に大腿骨を引っ張っていたということです(骨盤の前傾、大腿骨の内旋・内転)。
骨盤が前傾すると、腰から上が前に倒れた状態(前屈み)になるのが想像できると思います。
そうすると今度は前に倒れた上半身を起こそうと背筋を使います。
だから反り腰になってしまうのですね。
理屈としてはこういうことですが、それが
生まれ持った筋肉の質や
生活習慣
慢性化の期間の長短
などによって程度の差に出ると言うことです。
痛み、ダルさについて
Kさんの場合は先生的なものでしたので、下股関節周りの筋肉を触るとガチガチに固まったおり、痛みを感じなくなって鈍感になっていたのです。
大腿ですが、痛みは無いけど、重い・ダルい・力が入りにくい、と感じられるのは感覚が鈍感になってしまっていると考えてください。
それは痛みを通り越した状態であることが殆どなのです。
こういうことも余り知られていないようなので、知っていただけたらと思います。
そして、こういった骨格の歪み(筋肉のバランスの悪さ)という姿勢の問題が内臓にも影響する可能性があるのです。
これについては後日書きますので、宜しくお願いします。