胃腸の弱い方の治療例を載せます。
Sさん(女性・52歳)は食べた後、いつも左わき腹を押さえるようになっていました。
また喉あたりで食べた物が詰まるような症状もありました。
触診で腹部を触ると、
・胃の辺りが大きく腫れている
・胃下垂(胃が下の方まで下がっている)
・指先から伝わってくる胃壁が、粘土のように無機質で、抵抗はあるけど弾力が無い
こういった状態になっていました。
これは相当胃が弱っているのと、症状を調べると逆流性食道炎の可能性もあると思ったので、
食事療法をする必要があると判断しました。
私の見立てでは、
・自分の胃腸の状態を越えて食べることで胃腸に負担がかかり、疲労で硬くなり動きが悪くなった。
・精神状態(緊張・交感神経過多)の影響で胃腸の動きが悪くなった。
のだと考えました。
これらの症状は、今に始まったことではなく、長年の積み重ねの結果だと思います。
甲田療法に取り組む
私自身、病気治しをしていた時に取り組んでいた「西式甲田療法」と言う治療法があります。
クスリを一切使わずに難病患者さんを診られていた甲田光雄先生が、西式健康法を改良させた
治療法です。
詳しくはこちたから 山田健康センター
結局、胃腸が弱って出すことが出来ない(Sさんは便通が悪い)ことが腸~胃~食道にまで
影響しているということです。
治療内容は、
・血液循環療法で腹部治療
・甲田療法で食事療法
で行くことにしました。
他力で胃腸の状態を改善しながら自力でも出来ることをやってもらう、ということです。
ここでは甲田療法の内容(食事療法についてのみ)を書いて行きます。
・朝食 青汁のみ
・昼食、夕食 玄米クリーム・豆腐・おかず一品(スピルリナ、エビオスを摂る)
※塩は1日10g以上(多めに摂る)
※水と柿の葉茶を飲む(いっぺんに飲まない。チビチビ摂る)
※スイマグ(水酸化マグネシウム)を飲む 詳しくは三保製薬研究所
食べても胃が重たくならなくなってきた
この内容で1カ月半ほど継続しているところ、便通が良くなり、
徐々に食べた後の喉の詰まりが減って胃まで降りている感じが出て来ているのと、
胃の苦しさが減ってきているようです。
甲田療法は、今の世間一般からしたら考えられないような食事内容かも知れません。
でも、今までの生き方で悪くなったのだったらそれを変えてしまう必要がありますね。
厳しいかも知れないですけど、そこを一緒に頑張れたら私も嬉しいです。
何故、こういうことをする必要があるのか?
どうしてそれで改善されるのか?
こういったことについては次回書いて行こうと思います。
宜しくお願いします。