ここでは長年の腰痛で常に腰周りが重だるい、前屈が全然出来ない、などで困っていた方の症例を載せます。
硬くなっている筋肉を緩めて行く
治療としては、
・背中側の硬くなっている筋肉
・触診の時に痛みが出ている場所
を緩めて行くことにしました。
その、硬くなっている筋肉について簡単に説明します。
人の背中側には、
・脊柱起立筋(最長筋、腸肋筋、棘筋)・・・仙骨から首まで伸びている。
姿勢を維持するさせる働きをする(抗重力筋)。
・腰方形筋・・・骨盤から肋骨に伸びている。
体幹を横に倒す(側屈)。
・大殿筋、中殿筋、小殿筋・・・大腿骨と骨盤を繋ぐ。
・ハムストリングス(半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋)・・・骨盤(坐骨)から膝に伸びている
膝を曲げる。
と言った筋肉があります。
腰方形筋以外は、身体を後ろに反らせる働きをすることが分かります。
ここからも、Yさんが前屈が出来ないと言うことは身体の後ろ側のこういった筋肉が硬くなって伸びなくなっていることが考えられます。
そういう理由で、腰周り、臀部、背中,首を中心に筋肉を緩めて行くことにしました。
少しずつ痛みが軽減し、前屈が出来るようになって行く
●1回目(9.14)
腰、臀部、背中、首、治療をする。
治療後、腰の痛みが軽減しました。
●3回目(10.13)
治療後、 前屈が少し出来るようになる。
●4回目(10.28)
腰が楽になって来て、気になる場所が腰から臀部に移る。
これは腰の方が良くなってきたことで、相対的に今までも悪かった臀部の方が気になりだしたということです。
●8回目(1.7)
鼠径部、臀部が重く感じると言うので治療。軽くなる。
腰、背中の治療。
前屈時に手が地面に着くようになりました。
こうして治療のたびにYさんは順調に改善されて行きましたが、腰だけでなく背中側の筋肉を下肢から首まで治療したことが結果に繋がったと考えられます。
それではその後の変化については、また書いて行きます。
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