今回は、腕が痛みと突っ張り感で上げにくかった方の改善例を報告します。
この方は以前に何度か載せている乳がんで通院されているSさんです。
前の記事 乳がん 内臓治療について
がんは全身病、全身の筋肉が硬化している
Sさんの現在の様子ですが、
患部の痛みは治まり、炎症も治まっています。
しかしガンは全身病と言われるように、
身体中の筋肉が硬化しているので、現在は全身の筋肉を順番に緩めて行く治療をしています。
その全身治療の一部として腕の可動域に変化があったので載せます。
胸と肩甲骨周りの筋肉がガチガチに硬くなっていた
Sさんは左胸の乳がんで炎症を起こして左胸全体が硬化していて、腕を上げると突っ張っている状態でした。
写真を見ていただければ分かるように、
・左腕が脇から極端に下に引っ張られていて、肩は前に巻いている。
・腕を上げた時に左は耳に付かない状態。
・腕を継続的に上げているとすぐ疲れる。
見立てとしては、
・左胸(鎖骨、胸骨付近 胸鎖関節)から左脇など胸郭周りの筋肉が硬くて動かせない。
・肩周りの筋肉が硬くて動かせない。
・首から肩にかけての筋肉が異常に硬く使えていない。
こう言ったことが原因で可動域制限が出ていると考えました。
硬化した筋肉を緩めることで変化が出てきた
原因となっている筋肉を本来動きたい方へ僅かに動かしながら緩めて行くという、治療をしました。
そうすると、治療毎に明らかに左腕が上がるようになり、
・左腕が耳に付くようになる
・突っ張り感が軽減
・腕が軽く感じられるようになる
・左右差がなくなってきた
というような変化が出てきました。
更に、まだ残っていた感じの肺の水も減っている自覚があるとのことです。
これは筋肉を緩めたことで、胸郭の動きが改善し、
胸郭の中にある肺の機能も改善してきているからではないでしょうか。
継続して行くことで、より改善して行くことと思います。
今後、検査の結果が出るようですから、それもまた報告できたらと思います。
宜しくお願いします。