今回は苦しかった呼吸が改善した症例を載せます。
Tさん(女性・50代)は6月に仕事で身体を冷やし過ぎて以来、咳が止まらなくなってしまいました。
更に、咳をすると腰やわき腹が痛くなると言われていたのです。
首周り、胸の筋肉が硬くなっている
そこで触診すると、
・首周り
・のど付近
・肩
・背中~脇腹
辺りの筋肉が硬くなっていることが確認できました。
これは、元から緊張気味だった首周りの筋肉が、冷えで更に緊張してしまって首周りを絞めつけてしまった。
硬かった胸郭(肋骨)周りの筋肉が咳の影響で刺激を受けて痛みが出たと考えました。
呼吸の働きと呼吸筋について
それではここで、呼吸の働きや呼吸に関わる筋肉についての説明をします。
まず、呼吸とは酸素と二酸化炭素のガス交換のことを言います。
これを更に分けると、
・外呼吸
肺で外気中の酸素を取り入れて血中の二酸化炭素を放出するガス交換。
・内呼吸
細胞と毛細血管の間で行われるガス交換。
になります。
この呼吸の働きの中心は肺ですが、実は肺自体が自ら膨らんだり縮んだりして動いているわけでは無いのです。
肺の動きを支配しているのは、横隔膜や肋間筋などの「呼吸筋」と言われる筋肉なのです。
更に呼吸補助筋という筋肉も呼吸に関わってきます。
これらの呼吸筋が収縮・弛緩をすることで、肺を囲む容積が変化し、その結果、肺に空気が出入りするのです。
筋肉を緩めることで呼吸が楽になってきた
ということは、
こういった呼吸に関わる筋肉が硬くなって動きが悪くなることで呼吸に影響が出てくると言うことが考えられるのではないでしょうか?
治療は数回にわたって、
喉〜首、肩、脇腹(肋骨)を中心に緩めて行くことにしました。
すると治療の度に呼吸が徐々に楽になってきたのです。
現在、咳も減って来ています。
我慢強い性格のためか、筋肉の緊張が凄いので時間はもう暫くかかるでしょうけど、普段の生活でなるべく無理をしないようにしながら治療を継続して行けば、改善して行くでしょう。
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