ここでは眼の症状と前頭部の重ダルさが改善された方(Hさん・女性63歳)の症例を書いて行きます。
Hさんは2,3年前から上記のような症状が出ていました。
それでお医者さんに行ったのですが、原因は「老化現象」と言われたようです。
要するに、歳だから仕方ない。良くならない、と言うことですね。
それで偶然当院を見つけられて来られたのです。
初診時の症状や生活習慣
●Hさんの現在の主な症状は、
・眼精疲労で何重にもダブって見える(複視)。
・前頭部(おでこ付近)が重い。
(いずれも2、3年前から)
・首周りの強いコリ。
●今までの病歴は、
・20代の終り頃に2回むち打ち症をした(その後、頭痛の症状が出てきた)
・乳がんを患ったが(15年ほど前)、抗がん剤は受けずに自分で治した。
●他の身体の状態、生活習慣は、
・身長163㎝、体重55㎏
・右股関節の歪み(生まれつき)
・残便(重曹を飲んでいる)
・足の浮腫み
・趣味はある
・1日3食、乳酸菌を摂っている
・運動はする
・仕事は座り仕事で眼を使う
ということでした。
眼を使う仕事と姿勢が症状の原因?
お話を聞くと、Hさんはお仕事で眼をよく使うということでした。
また、同時に頭もかなり使うようでした。
それを同じ姿勢でずっと続けると言うのです。
恐らく、
・眼の筋肉と前頭部の筋肉の使い過ぎ、
・同じ姿勢を続けることで首の筋肉(特に後ろ)に常に負担がかかっている、
ことが症状に関係していると考えられます。
また過去にムチ打ちをした後から頭痛が出ていることを考えると、その時の衝撃で首(背中)の筋肉が張って硬くなっていたのでしょう。
それも無関係ではないと考えられます。
医学的に言えば、「緊張性頭痛」の症状に近いと言えます。
・緊張性頭痛の症状は・・・締め付けられるような痛みや頭重感。
目の疲れ、めまい、軽い吐き気などが出ることもある。
・原因は・・・ストレスや姿勢の異常、頭頚部の筋肉の酷使などによって、頭頚部の筋肉が凝っている。
こういった状態でしたが、Hさんは眼もおでこの症状も改善されたのです。
それでは続きは次回に書いて行きます。宜しくお願いします。