肩の痛みと可動域制限が改善された症例を載せます。
初診 2022年2月16日
Uさん(女性66歳)は、右肩が痛くて後ろにまわすと痛くて、例えば車の座席に座ってシートベルトを付ける動作が出来ない、などの問題がありました。
2019年から、夏に草刈り機を使うようになって痛みが出始めたということです。
2021年の秋にD整形外科に行ったところ、「石灰がたまっている」と言われたようです。
結局、整形外科では良くならなかったので紹介で来院されたのでした。
肩関節周りが硬くなっていた
触診すると右の肩周り、胸、腕 肩甲骨周りの筋肉が硬くなっていました。
また、動きは、
・右腕を水平にして後ろに回す時に痛みがある。
・右腕を上にあげにくい。
という症状がありました。
これらは筋肉の使い過ぎの結果筋肉が固まって可動域制限と痛みが出ているのです。
病院では色んな診断名をもらいますが、筋肉(や靭帯などの結合組織)の硬化が症状として出ていることが多いのです。
治療としては使い過ぎている筋肉を緩めるということをして行きました。
治療間隔は約2週間で通っていただき、5回目の4月30日には痛みと可動域制限が改善しました。
整形外科の盲点
このように、整形外科で良くならないとか言われる症例でも良くなることは沢山あるのです。
何故、そういうことが起こるのか?
それはレントゲンでは筋肉が写らないからなのです。
身体は骨だけで出来ているわけではありません。
骨は靭帯で繋がっていますし、更に筋肉で動きが出ていますね。
勿論、神経や血管、色んな組織があります。
ですが、レントゲンにはそれが写らないし、現代医学の医師は身体に
しっかり触れることもしません。
骨だけしか診ることが出来ないためにそこだけで答えを見つけようとするのでしょうけど、
それでは無理があると思うんです。
私たちは実際に身体に触れるので、だからこそ出来ることがあると思っています。
目標は統合医学
だからと言って、私たちが治療家が正しくて、西洋医学が全て意味がないかと言えば
そうではないですよね。
それぞれ出来ることが違うのですから、それぞれが強みや弱点を理解し、協力し合えるようになって
行けるのが私の思う医療の理想です。
そのバランスが今の日本は悪いことに問題があると思います。
もう一う言えば、患者の立場になる私達自身も、医療や医師、治療家任せになるのではなく、
他力本願ではなく、自分事として学ぶ姿勢を持つことが大切だと感じています。
今回の症例の具体的な解説は次回に載せます。