胸の痛みを訴えられていて、それが良くなった例を報告します。
Tさん（女性・当時57歳）は左胸から肩にかけての痛みがあり、
特に胸が痛むので心臓が悪いのかも、と心配されていました。
それを知った患者さんが紹介して下さり、とりあえず治療を受けてみることになりました。
●初診
平成25年１月６日
●主訴
胸がキュウッと締め付けられるような痛み
●現病歴
大腸がん
●既往歴
すい臓膿胞・・・一部摘出
胸の筋肉が硬くなっていた
触診すると、
●肩周りの筋肉（三角筋・上腕二頭筋・僧帽筋）
●胸の筋肉（大胸筋・小胸筋）
が硬くなっていたのです。
更に細かく触ると、胸の上側と下側にシコリ（筋硬結）がありました。
それらを中心に治療をして行きました。
初回で左肩の可動域が改善し、胸の締め付けられるような痛みは軽減しました。
その後、２回治療に来られましたが、
胸の痛みは無くなったと言われました。
胸の痛みが必ずしも心臓からとは限らない
この方の場合は、結局、心臓が原因ではありませんでした。
身体の使い方（重いモノを持ったり）で胸の筋肉に負担がかかり硬くなり、
それで痛みが出ていたと思われます。
「肋間神経痛」と言うのも、胸や肋骨の間を走る神経が筋肉の硬化で圧迫されて
痛みが出ることがあります。
これらも筋肉を緩めることで改善することがあるのです。
心臓の可能性も考えることも必要
ただ、胸の痛みが本当に心臓から来ている可能性もあります。
そういう場合は、私たちは「みぞおち」を触診します。
心臓が悪くなっている時はみぞおち（横隔膜）や腹大動脈が硬くなっていることが多いのです。
みぞおち越しに硬くなっている心臓を押圧して緩めて行くことをします。
ですが、それでも不安であるなら病院に行ってハッキリさせると良いと思います。
時には西洋医学の検査などを、必要に応じて使う柔軟性も大切ですね。
次回は治療内容についての説明をして行きます。
宜しくお願いします。
次回の記事 胸の痛みの解説をします 東京都国分寺市
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