改善症例

首の痛み 痛みで動かせない方の治療です 函南町

2023年04月10日

前回は首から背中の痛みと可動域制限(動きが悪い)があるSさんの治療を、背中のことについて説明しました。

 前の記事 背中の痛み 治療の解説をします 函南町

今回は首周りについて説明して行きたいと思います。

首の動きと筋肉

前々回書きましたが、首の骨は頚椎と言って、7個の椎骨が連なっています。

頚椎

そして、その骨を動かすのは筋肉です。

頚椎の動きは、

・前に倒す(屈曲)・後ろに倒す(伸展)

・横に倒す(側屈)

・捻じる(回旋)

のどれもできます。

Sさんの場合はその側屈と回旋の動きが悪くなっていたということでしたが、その働きをする筋肉が硬くなって動かなくなっているということです。

それでは首周りの筋肉を見て行きましょう。

前回に書いたように首(頚椎)には、腰から伸びている脊柱起立筋が付着しています。

また首の周りには、

色々な筋肉が付着しているのですが、

側屈の動きは脊柱起立筋に加えて板状筋や斜角筋なども関係してきます。

これらの筋肉が収縮し(下図に示した筋肉)、

また反対がの筋肉が伸びる(下図の反対の筋肉。載せてません)、

これが上手に出来ることによって側屈の動きが出来るということです。

同じように、回旋の動きも縮む・伸びるが同時にできて動けるわけです。

筋肉の骨の付着部が硬くなりやすい

筋肉は両端が腱になって骨に付着しています。

その骨に付着している部分が特に硬くなりやすいのです。

これは誰にでも共通して言えることです。

Sさんの場合もそうでした。

そこを緩めて行くことで動きが出やすくなって痛みも改善して行ったのです。

Sさんの首周りの特に硬くなっていた部分を載せておきます。

こうして見ると、

・後頚部の頭と首の付け根

・背骨の際

というように、やはり筋肉が骨に付着している部分が特に硬くなりやすいことが分かります。

緩めながら動きを出していく

私の治療のベースは血液循環療法です。

血液循環療法は指圧のように力グイグイ押して揉みほぐすのではなく、

ソフトに指をあてて血流を一時的に止め、次の瞬間指を離すことによって血流を良くしていく方法です。

更に、そこに僅かですが筋肉が本来動きたい方へ動かしてやる(手助けする)ということも取り入れています。

そうすることで、難しい症状の患者さんでも以前より改善させることが出来るようになりました。

良くなってもらう為に、日々学びです。

定期的なメンテナンスの重要性

確かに治療をすれば良くなりますが、年齢や体質、普段の生活などで身体には疲れが溜まります。

今回のSさんのように一度である程度改善することはありますが、それでも本当はもっと早く来て欲しいと思うのです。

悪くなる前に、悪くなりそうな気がしたら、受ける。

健康維持のための治療も、とても大切です。

定期的に受けておくことで酷い状態にはなりにくくなるでしょう。

人生、まずは健康第一ですね。

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