改善症例

脊柱管狭窄症 諦めていた、太もも、足裏の痺れ 東京都世田谷区

2023年04月17日

ここでは半ば諦めていた太ももと足裏の痺れのために長く歩くのが辛くなっていた方の改善例を、

・一般的にはどのように言われているのか?

・実際にどのような治療を行っていったか?

について説明しながら書いて行きます。

ダメ元で相談をしてみた

Kさん(男性 73歳)は私がお世話になっている方のご友人で、紹介で東京から治療を受けに来られることになりました。

治療を受ける前に一度症状についての見解を聞いてみたいということで、

ZOOMで20分ほどお話を聞かせていただきました。

その時のお話でおおまかな感じは掴めましたので、私なりの見解を述べたうえで、「絶対とは言えないけど改善する可能性はあると思います」お話させていただきました。

ただ、Kさんご本人はこの時点では「ダメ元で」というお考えだったようです。

とのかく受けてみてどうなるか。良くなればラッキーだが駄目でも仕方ない、というお考えだったようです。

Kさんのこれまでの経過

・4,5年前から 足裏の痺れ。足首の浮腫みが出る。

・2年まえ頃から 歩くと下肢に痺れが出る。

・2021年末頃から 長時間机に向かったりした後に歩行すると、両足先が痺れる(長時間、正座をしたような感じ)。

・脊柱管狭窄症を疑って病院でMRI検査をしたところ、管が少し狭くなっていると言われ血流を良くする錠剤を4カ月ほど飲んで様子を見るが、症状は改善せず。

・2022年4月 医師と相談して通院も服用も止めて経過観察することにする。

・適度な運動をしていたところ、足先の痺れは減少していった。

・2022年9月頃から 歩行時に左大腿部前面が痺れるようになるが、休んだり、座ったり、正座したりすると痺れが消失する。

・これも脊柱管狭窄症が原因か?と思っていたが、鼠径部を強く圧迫すると左大腿部にだけ痺れが出るのでネットで調べると、外側大腿被神経障害ではないか?と思うようになった。

学生時代からかなり激しい運動をしてきたことが身体全体の状態に影響しているのかも、という考えはお持ちのようでした。

医学的にはどういわれているか?

それではまず、こういった足の痺れに対して医学的にはどういわれていて、どういった治療をするのかを見てみましょう。

足の痺れ

・正座をしていたわけでもないのに、足がジンジンしびれる

・腰痛がつらくて、足のしびれも気になる

・いつも足の裏に何かが張り付いているようで、しびれている

原因は?

●骨や神経の病気

・腰椎椎間板ヘルニア

背骨の骨と骨の間でクッションの役割をしている椎間板が、神経の通っている脊柱管内へ脱出することで神経を圧迫して発症。

・脊柱管狭窄症

背骨の中を走る神経や血管が様々な原因によって圧迫され発症。

・足根管症候群

足の裏に行く神経が、内くるぶしの部分で圧迫されて発症。

●身体の病気

・脳血管障害

一般的に脳卒中と呼ばれている病気。

・閉塞性動脈硬化症

動脈硬化などによって血管が狭くなり、おもに足の血管に障害が起きる。

・糖尿病性神経障害

糖尿病によって血糖値が高い状態が続くと、神経が傷つきさまざまな症状が出る。

いくつか調べてみるとこのような感じで書かれてあります。

治療法は?

しびれ・痛みに用いられるおもな薬

・炎症を抑える薬(消炎鎮痛薬)

・神経の働きを助ける薬(ビタミン薬)

・血流をよくする薬(末梢循環改善薬)

・神経の過敏性を抑える薬

・その他 抗うつ薬、抗てんかん薬などが有効な場合もあります。

(日本臨床内科医会)

症状の原因となっている病態が一時的なものであれば、自然治癒するものも少なくありません。

神経への圧迫が強く、日常生活に支障があるようなら、原因を治すための手術療法が検討されます。

(日本整形外科学会)

このように、治療としてはクスリか手術が主なようです。

実際に行った治療について

さて、それではここからは当院の治療についてです。

具体的にどのようなことをして行って症状が改善したのか?を書いて行きます。

①問診(これまでの経緯を聞く。れは上記に既に書きました)

②検査(どういう動きがしにくいか、など)。

③実際に身体に触れて確認する(触診 触った時の感覚)。

④原因を探しながら治療。

⑤ご本人に原因をお伝えして理解してもらい、自分でも改善に取り組んでもらう(理解が深まる気ことで自分に意識が向く)。

こういった流れで診ていきました。

今までの経過を見て、眼で身体の動きを見て、手で身体の状態を見ることで、色々見えてくることがあるのです。

そうやって治療していく事で、Kさんの症状に変化が出たのです。

それでは続きは次回に載せます。

宜しくお願いします。

 

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