改善症例

メニエール病 慢性期間が長いほど時間はかかる 富士市

2023年03月06日

前回までに、

・メニエールとはどういった病気なのか?

・どういったところが悪くて、それに対して患部や腹部の施術をして行ったのか?

・ご本人にどういうことに取り組んでもらったか?

ということを書いてきました。

 前の記事 メニエール病の治療 内臓治療も大切です 富士市

今回は、その後の続きを書いて行きます。

耳と鼻は繋がっている

14回目くらいから、

背中の痛みが軽減し、全身のダルさも改善してきました。

更に、鼻の通りも良くなったのです。

実は、耳と鼻は繋がっているのです。

繋いでいる管を耳管(じかん)と言います。

耳管は耳の気圧を調節する働きがあります。

高い山に登った時などの耳のふさがりが、あくびをしたり唾を飲み込むと治るのは、

通常は閉じている耳管が開いて、空気を出し入れするからです。

この機序で中耳内の圧力と外の圧力が等しくなると言うわけです。

この耳管の通っている場所は、耳の下の窪み(下顎骨と乳様突起の間)になりますが、

耳の悪い人はこの辺りが硬くなって詰まっていることが多いです。

ですからこの辺りの硬くなっている場所を緩めていく事も大切なのです。

また、Yさんは鼻の通りも悪かったのですが、それは指が触れる場所で言うと鼻腔周辺が

硬くなって詰まっているのです。

(これに関しては副鼻腔炎の改善症例を見てください)

身体全体の浮腫みが改善

天気が悪い日は背中が浮腫みやすかったり、

下肢が常に浮腫んでいる、

と言った症状もありましたが、それらも治療とご本人の日々の努力で改善されて行きました。

(下肢の浮腫みを改善させる方法に毛管運動があります)

24回目の治療時にはふくらはぎなど下肢に血流を感じられるようになりました。

耳の聴こえが良くなって行く

こうして2週間おきの治療を継続されていましたが、

35回目の治療を終えた後から耳が良く聴こえるようになり、日常の会話に支障が無くなるまでに

回復されたのです。

また、めまい、身体全体のダルさも気にならないまでに改善されました。

51回目(平成30年4月)の治療で治療は終了することにして、その後月に1回程度メンテナンスとして

来院されることになりました。

ここまで約1年半かかりましたが、少なくとも20年以上悩んできた、難聴、めまい、ダルさなどが

改善されたのです。

一足飛びでは良くならない~何事もコツコツの積み重ねが大切

Yさんに限らず、病気の人は早く良くなりたい!という気持ちは大なり小なり

あるのではないでしょうか?

人によってはとりあえずの症状を消したいためにクスリを使うこともあると思います。

クスリは応急処置としては必要な時はあります。

ですが、やはり病気には何かしらの原因があるので、それを改善させることが

根本的な治療に繋がるのですね。

そしてそれには時間もかかるものです。

Yさんの場合は、長い間病気で来たので、私の治療を受けられることになって変化があって

とても喜ばれていました。

それで治療の初期の頃は、つい「パッと良くなりたい」と思ってしまっていたと言います。

ですが、時間が経つに連れて長い間悪かったものは時間もかかるんだと理解されるに至ったようです。

これは良い気づきです。

何事も直ぐに結果だけを得られることはないのだと思います。

結果を求めるならこそ、やはり日々の生活でできることの継続が大切ですね。

Yさんは治療を受けるだけでなく、日々の食生活や考え方なども変えて行かれたことが

結果に大きな影響を与えていたと思われます。

特にYさんの、自分の良くなっているところに気づける心、

そして色んなことに感謝を持てる心は、良くなるために必要な条件とも言えます。

Yさんとは一緒にやっている感があって、治療家としてとても遣り甲斐を感じることができました。

これはいつも言っていることなのですが、

「常識的には、一般的には」

という言葉が全てではないし、絶対ではないということです。

希望を持って生きたいものですね。

Yさんからの言葉

私は小さい時から体が弱く中耳炎も何回もして病院ばかり通っていました。

高校生の頃左耳が真珠腫と言う病気になっていましたが、まだ手術をしなくて良いレベルなので

聞こえは悪かったのですが普通に過ごしていました。

30歳の時症状が悪化したので手術をしましたが聞こえはよくならず、

それからは右耳を頼りにしていました。

でもその手術をして1年後に今度は頼りにしていた 右耳がメニエール病になり

目眩や耳鳴りが起きる様になりました。

両耳が悪くなっていまい、人と話をする事が不自由になり、孤独感を感じる時も度々ありました。

起きられない日が続いたり、普通に生活出来たりの生活が

もう20年くらい続いていました。

血液循環療法に出会ったのはメニエール病が酷くなって耳の聞こえが悪く、

ふらふらしていた時だったので藁にもすがる気持ちで施術をいただきました。

初めて施術をいただいた時

「これは凄い」と思い、自分も血液循環療法の勉強をしたいと思いました。

しかし、なかなか勉強をするのに十分な程、耳の聞こえが良くなりませんでした。

早稲田さんから長い間慢性的に病気症状がある人は治るのにも時間がかかると教えて貰いました。

すぐに良くなりたいと希望していましたが、やっぱりすぐには治らないのかと諦め、

気長にいただく事にしました。

そしてだいぶ良くなったなと思った頃、

体も良くなって来たけれど、気持ちや考え方もプラスの方向に変わって来ている事に

気が付きました。

体が良くなると心も変わるんですね。

現在は耳の聞こえも良くなったので念願の血液循環療法の講座を受講していて、もうすぐ終了です。

自分が講座を受ける様になって、自分の施術も出来る様になり、前より更に循環療法の

素晴らしさと、これで良くなると言う実感が沸いています。

今回早稲田さんとご縁があって血液循環療法を知った事で、今は日常生活に困る様な事は

ほとんど無くなり平穏な日を過ごせています。

もう少しで講座も終了になる為早く血液循環療法士の資格を取って

人に施術出来る様になりたいと思います。』

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