改善症例

腰痛 重症で「手術が必要」と言われていた 浜松市

2022年08月29日

今回は、腰が曲がったままの重症の腰痛の方の改善例を書きます。

Nさん(男性・67歳)は経営者ですが、仕事の姿勢の影響で、

●腰が伸びずに曲がってしまい、

●常に重ダルさ

という症状を感じていました。

また、腰椎の前弯無くなり腰椎3番が後ろにボコッと飛び出ている状態で、お医者さんからは手術をするしかないと言われて困っていたところ、紹介で来院されました。

視診、触診で全体を診て行くと、

・膝が伸びていない

・膝頭が付かない

・腰が後ろに落ちて猫背になっている

・巻き型になっている

・頭が前に出ている

という状態でした。

要するに、

●アキレス腱~腓腹筋の硬化

●骨盤~大腿骨(股関節)が、外~後ろ方向に引っ張られ足が開き(ハムストリングス、小・中・大殿筋、梨状筋、大腿筋膜張筋の硬化)、

●骨盤が後ろに倒れ(大殿筋、ハムストリングス、大腰筋の硬化)、

●肩関節の上腕が前に来て(小胸筋、大胸筋、広背筋)、

●更に、頚椎が無理な前弯になっている(胸鎖乳突筋、板状筋、脊柱起立筋)

●更に、内転筋、腹筋が弱い、と言うことが分かりました。

生活習慣が原因

所謂、生活習慣病は日々の食事、身体の使い方、思考の癖、睡眠、運動などが大きく影響していますが、こういった運動器系疾患も同様に全て影響していると思われます。

それが特に「身体の使い過ぎ」と言う部分で大きく出ているということでしょう。

Nさんのお仕事は肉体を使う仕事で同じような姿勢をやり続けるので、常に身体の決まった部分に負荷をかけ続けてしまった結果、固まってしまったのだと思います。

また休みをあまりとらずに来たことも大きく影響しているでしょう。

骨格の歪みも原因は偏った筋肉の使い方にある

実際に身体の様子を見て、

腰椎の前弯が弱く腰椎が後ろに出ているのは、

●下肢の後面の筋肉が縮んで骨盤が下・外方向に引っ張られている。

●さらに上半身が前・上方向に引っ張られて、常に腰まわりに負担がかかっている為に起こっている事だと考えました。

要するに、そこの筋肉を使い過ぎた結果、筋肉が拘縮してしまって骨を引っ張り、それが骨格の歪みとして表れていると言うことです。

ですので、最初にやるべきことは、

①硬くなって縮んでしまった筋肉をゆるめてやることです。

②その後に使えていない筋肉を鍛えてやること。

この2つになります。

少しずつ姿勢が変わってきた

治療をして行った結果、

●骨盤の傾きが上がって行き(前傾方向)

●肩が後ろに引けるようになり

姿勢も変わって来ました。

勿論、同時に腰部の治療もしています。

これらの治療の結果、少しずつ腰椎の前弯が出るようになって来て、腰椎が後ろに飛び出ているのが減ってきているとご本人も自覚されているようです。

慢性化した期間が長いほど、時間はかかる

少しずつ良くなってはいますが、元々が腰痛としては重症だっただけに油断はできません。

お伝えしているのは、

●定期的に通うこと(良くなって行けば通院間隔は空けて行けばよい。目標は維持するための治療)

●硬くなっているところのストレッチを必ずする

●なるべく休みを取る

(食事はある程度気を付けておられるようなので言っていません)

早く良くなりたいと思う気持ちは分かりますが、長く患ったものほど良くなるにも時間がかかるものです。

治療だけでなく、日々の取り組み次第でも早さは変わってくるものです。

二人三脚で取り組んで行きましょう。

今後の改善の報告はまたさせていただきますので、宜しくお願いします。

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