ここでは99%手術が必要と言われていた副鼻腔炎について書いています。
患部の慢性炎症が治りきらないのは、全体の免疫力低下が原因と思われます。
Hさんには治療を受けながら、普段は生活習慣の改善に努めていただきました。
副鼻腔炎は鼻腔の周辺にシコリ(膿?)があるのですが、それを緩めていくことで鼻の通りが改善して行きました。
呼吸に関する筋肉を緩めて行く
●8回目
両方の鼻の通りは更に良くなっているようでした。
ですが、呼吸が苦しいと言われていたので触診すると、
左側の首・肩・上腕、胸が硬くなっていました。
話を聞くと、Hさんはお子さんを左腕で抱っこするということです。
その時に左腕(上腕二頭筋)、胸(小胸筋、大胸筋)の筋肉を使うことが多いため緊張が続いて硬化していたのだと思われます。
こういった筋肉を緩める治療をすると、呼吸が楽になったということでした。
恐らく「呼吸」と言うと、肺自体がが大きくなったり小さくなったりしていると思われるのではないでしょうか?
ですが、肺は筋肉はないので自ら動きません。
肺は呼吸筋という筋肉の働きがあって出来ることなのです。
それについて解説します。
呼吸は筋肉の働きで行われている
肺は胸郭(きょうかく)という肋骨で覆われた部屋に取り囲まれています(下図・右)。
この胸郭が容積広がること肺を覆っている胸膜腔内の圧が大気圧より低くなり、空気が肺に入ってきます。
胸郭の容積が狭くなると胸膜腔内の圧が大気圧より気圧が高くなり、空気が外に押し出されていきます。
ごく簡単に言えば、こういった圧力の差で空気が入ったり出たりするということです。
その働きをしているのが呼吸筋というわけです。
呼吸筋は肋骨を動かす内・外の肋間筋と横隔膜です(下図・左)。
(大きく呼吸をする時はこの他に「呼吸補助筋」も働きます)
こちらに動画がありますのでご覧ください。
【ヒトの呼吸】
Hさんの場合は、こういった首や胸の筋肉が硬くなっていたために胸郭の動きが制限され、呼吸がしにくくなっていたと考えられます。
呼吸筋の改善も呼吸に関することですから、副鼻腔炎改善と関係していた可能性もありますね。
膿が減少していた
治療後に病院の検査を受けたところ、膿が1/3くらいに減少していたということです。
お医者さんもビックリされていたようです。
Hさんもより一層希望を持てるようになっていました。
お腹の施術も行っていましたが、骨盤内の硬さも緩んでくるに連れて生理痛が軽減して行きました。
胃や腹大動脈を施術した時の痛さも軽減してきました。
それでは続きはまた載せます。
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