前回は眼底出血に対する触診から見えてきたことを書きました。
部分の症状は全体の状態も影響していることから、治療は眼、首、腹部、全身を行うことになりました。
今回は治療の経過を書いていきます。
良くなって行くと痛みが無くなってくる
初回の治療は眼を中心に首、腹部、全身と行いました。
眼は初回は軽く触っても痛みを感じていたので、痛みを感じない程度の圧をゆっくりかけて行きました。
時間をかけてゆっくり緩めて行くと、それに伴って痛みも軽減して行きました。
また腹部は腹大動脈が硬くなっていましたが、神経は血管も支配しています。
ストレスがかかると血管は収縮して血流も悪くなるのですが、その時血管は硬くなっているのです。
慢性的にストレスがかかり続けると硬くなった血管が戻りにくくなるのだと考えています。
これは骨格筋と同じことですね。
やはり自律神経を整えること。
使ったら休む、無理をし過ぎないなど、バランスの良い生き方が大切ということです。
特に年齢をとるほど気を付けた方が良いのでしょう。
治療後、Kさんは眼が少し楽になった感じと身体全体が軽くなった実感があったようでした。
今後の治療は、話し合って週一回で行うことにしました。
本人が取り組まれたこと
Kさんは先生をされるくらい頼りになる方でしたが、しんどくても断れないことで体調を崩されていましたので、私からは「断る時は断る」など、無理をしないことに気を付けてくださいとお伝えさせていただきました。
食事に関しては添加物に気を付けたり1日2食の小食(腹8分目)をされていたので、そのまま続けていただきました。
眼と全身が緩んで行くと、検査結果で眼底出血がなくなっていた
2回目、3回目と回を追うごとに眼の硬かった部分が緩んで行き、眼窩と眼球の間に
指が入って行くようになりました。
それと共にご本人の感じる痛みも軽くなって行きました。
首の痛みや改善され、だるかった身体全体の調子も軽くなって行きました。
そして5回目の治療後に病院の検査を受けられましたのですが、眼底出血が消えていたのです。
これにはKさんはとても喜ばれていました。
医者さんも信じられないと言った感じでビックリされていたようです。
(私もこんなに早い段階で結果が出るとは思ってもいませんでした)
その後は体調管理で月一回の施術を受けていただくことになりました。
私自身、絶対良くなるかどうかは分かりませんでしたし、同じような結果が毎回出るとは
言い切れません。
ですが、西洋医学以外の治療法でも可能性があるということです。
それでは次回は、なぜKさんが良くなったのか?について、私の主観で書いて行きたいと思います。
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