肘周辺に痛みと重ダルさの症状が出て、リウマチかもと不安になっていたMさんの改善症例の続きです。
今回は治療の内容について書いて行きます。
問診で原因を探ってみる
まずMさんに問診をしたところ、3カ月くらい前から肘に痛みが出てきて動きが悪くなり、次第に動かしていなくてもダルさを感じるようになってきた、ということでした。
肘が痛くなるという事は何かしら肘周辺に負担がかかったのかも知れないと思い、何か重いモノを持ったりということがありましたか?と尋ねてみました。
最初は心当たりがないような感じでしたが暫く考えて、
「そう言えば、孫の子守をして抱っこをすることが多かったです」
と答えられたのです。
このように話を聞いた感じでは、やはり筋肉の緊張による硬化が原因ではないか?と考えました。
その次に触診をしてみました。
触診して分かること
肘周辺を指先で触って行くと、関節付近に硬くなっているいるところがあり軽く触っても強い痛みを感じる場所(圧痛点)がありました。
また肘関節から手首の方にかけても硬くなっていて痛みを感じられる場所があったのです。
これらは筋肉(腱)が硬くなっているのです。
筋肉は緊張したり(硬くなる)弛緩したり(緩む)するわけですが、緊張が解けなくなって硬い状態がずっと続いていたということですね。
痛みは何故出るのか?
簡単に言いますと、血流障害が起こって酸欠状態になると痛みが出るのです。
緊張状態が続続いたり、過度な運動をすると筋肉は硬くなります。
硬くなると血流が悪くなって酸欠状態になりますね。
そうするとプロスタグランジンやブラジキニンなどの「発痛物質」が出る。
それを神経が感知して痛みとして感じるという事なのですね。
筋肉の硬化=緊張状態=血流悪化(=冷え)=酸欠=痛み
これらは同時に起こっていると考えたら良いと思います。
ですから、
・筋肉を緩める(心を緩める)
・血流を良くする(血液の質を良くする)
・温める
・休む
などをすることが治療になるのです。
今回は難病の方ではないので、腕の筋肉が硬化している場所を中心に筋肉を緩め、血流を改善させたということです。
それでは次回は具体的にどこが悪くなっていて、どのように治療して行ったかを書きます。
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