改善症例

腕の痛み、痺れ 治療の解説をします 磐田市

2023年01月09日

前回は、病院で首が悪いから腕に痺れが出ていると診断(頚椎5,6番のヘルニア)を

受けたHさんでしたが、実際は腕の治療をして行くと痛みと痺れが改善された症例を書きました。

 前の記事 腕の痺れは首だけが原因とは限らない 磐田市

今回は、では何故良くなったのか?ということを解説して行きます。

どこで循環障害が起こっているか?を調べる

腕が痺れているのを首が悪いとお医者さんが判断したのは、

・腕の神経も首を通っている

・レントゲンで頚椎5番・6番がヘルニアになっていた?

だから首で神経が圧迫され、それで腕に痛みと痺れが出ている、と考えたのでしょう。

しかし実際は、首の施術もしましたが、腕の施術をすることで腕の痛みや痺れの症状の

大部分が無くなったのです。

これはどういう事でしょうか?

それをこれから説明して行きます。

お医者さんが考えたように、

腕の方には脳から出た神経(脊髄神経)が首を通って腕の方に行っているのは事実です。

また腕(上肢)に行く神経は下部頚椎(から上部胸椎)辺りから出ています。

ここで言いたいのは、上肢(上腕~前腕~指)へ行く神経は脳から脊髄神経を通って、

そこから枝分かれして腕の方へ行っているという事です。

まずこれを知る必要があります。

そして、ここからが大切なのですが、神経が圧迫されるのは首だけではないということです。

脳から出て脊髄を通って、枝分かれして頚椎や胸椎の間を通って肩の方へ行き、指先の方まで行く。

この脳から指先までの通り道で神経が圧迫されることは首だけでなく、どこでも起こるという事です。

そして、その圧迫された場所で痛みや痺れと言った症状が出ることがあるのです。

筋肉の硬化が影響している

では何故、神経圧迫はどこでも起きるのか?

それは身体にはどこでも筋肉があるからです。

筋肉が硬化して神経を圧迫することによって、痛みや痺れは起こるのです。

さらに言うと、筋肉は骨に付着していますね?

その筋肉の骨の付着部が硬くなりやすいのです。

そう言う事が分かっていたら、大まかな予想も立てられるのです。

見立てをする

Hさんの場合を見て行きます。

前回も書きましたが、問診をしたところ、

・重いモノを持つという仕事をしていた。

・腕を使う趣味をしていた。

と言うことでした。

ここから想像できるのは、モノを持つ動きをする時、どこに力を入れるか?と考えると、

肩(大胸筋)~上腕~肘関節周り(沢山の筋肉が付着している)~前腕~指(掴む、握る)

ですね。

そうなると、一番はやはり肘関節周り~前腕~手指に疲労が溜まるでしょう。

次にHさんの身体を触診したところ、首の筋硬化もありましたが、肘関節周り~前腕の筋硬化が

強く出ていました。

こう言ったことから、こういった生活習慣が腕の筋肉を硬化させ、痛みや痺れの出る原因だと

考えたのです。

そして硬化している筋肉を緩めて行くことで症状は消失して行った、と言うことです。

マニュアルでなく、実際を観る

このように、生活習慣を聞いたり(問診)、

実際に触ったり(触診)、

眼で見たり(視診)、

と言うことをして患者さんを診て行けば、何が原因か?どこに原因があるのか?が

見えてくるのですね。

見えてくれば、それらを一つひと改善して行けば良いのです。

検査というのも、現代医学だけの検査が全てではないのです。

逆に、一つの方法だけに囚われてしまうと見えなくなることがあるのです。

色んな方法があることを知っていただけると私も嬉しい、それが皆さんの為にもなると思って

これからも発信して行きます。

宜しくお願いします。

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