ここでは心臓に対する治療の経過を載せます。
心臓の治療なんて出来るの?と思うでしょけど、私が学んだ血液循環療法では心疾患に対しても有効だった症例があるのです。
実際は下記に書くように心臓のことだけではないのですが、心臓に注目して書いて行きます。
こちらの記事も参考に 呼吸筋を緩めることで呼吸が楽になりました 浜松市
Tさん(53歳女性)の症状は、
・脈が速く、不整脈がある
・みぞおちに違和感がある。
・呼吸がしにくい。
・咳の回数が増えている。
という症状がありました。
実際に身体を診てみる~見立て
・橈骨(とうこつ)動脈で脈を診ると、確かに不整脈が頻繁にあり脈が90くらいで打ち方が弱い。
・心窩部(みぞおち)を触ると手を軽く載せただけでも張りがあるのが分かりました。
触れた感覚では深部に硬くなっているところがある感じでした。
さらによく診ると、
・胸郭(肋骨)の動きが悪くお腹で呼吸をしているように見えるのです。
「おかしいな」と思って聞くと、鼻が詰まって鼻で呼吸が出来ないようでした(口呼吸)。
ここでの見立ては、
・無理な生き方が影響して心臓が弱っている。
・鼻呼吸ができておらず、それで十分な呼吸ができていない。
・咳が出るのは、口呼吸の影響で喉で炎症を起こしている。或いは、心臓が弱ると肺に影響し、咳が出やすくなる。
・背骨(背筋)が硬く、また呼吸筋が硬くなって胸郭の動きが悪くなり、肺と心臓の動きが制限されている。
こう言ったことが重なって心臓や肺に負担かかった結果、不整脈や脈が速い、呼吸がしにくい、などの症状が出ているのではないかと考えました。
心疾患はみぞおちが硬くなっている
まずみぞおちの治療をして行きました。
最初は手を乗せたくらいで軽く触れても苦しいと言われていましたが、ゆっくり何度も触れて行くと徐々に張りが取れて行き、少しずつ指が深く入るようになって行きました。
また胸郭(肋間筋)の動きを出す治療、鼻の通りが良くなる治療をしました(これらについては今後書いて行きます)。
全身治療をして、そして最後にもう一度みぞおちの状態を確認しました。
すると、表面の張りが軽くなった自覚があり、楽になっているということでした。
その後も治療を継続して行くと、少しずつみぞおちが緩んで来ているので、それに合わせて深く指を入れて行くことにしました。
すると深部の硬くなっているところに触れたのです。
これは横隔膜や心臓が硬くなっているのだと思われます。
みぞおちの深部の硬くなっているところに軽く圧をかけると苦しいという感覚があったようですが、ゆっくり少しずつ触れて行くと徐々に緩んで行き、苦しさも少し改善そして行っています。
呼吸も 楽になっているという事です。
心臓と肺は関係している
これは、
●心臓の治療で心臓の負担を改善し、動きをサポートしてやり、
●胸郭周りの動きを出すことで肺の動きを助け、
●鼻の治療をしたことで酸素が吸い込みやすくなった
ことが影響していると思われます。
心臓は全身に血液(酸素)を送る役目をしており、肺はエネルギー減となる酸素を取り込む役目をしています。
その酸素の入り口は鼻です。
これらがお互いに助け合いながら働いてくれているから私たちは生きていられます。
それは私達にはコントロールできない絶妙な自然の働きだと思うのです。
それを私たちはつい意識せず、感謝せず、自分の好き放題にしてしまいがちですよね。
症状や病気は、そういった無理な生き方を改めるよう気づかせてくれているのでしょうね。
なるべく自分の与えられたこの身体・命に感謝し、大切にして生きて行きたいものですね。
それと、こういったことは絶対とは言えないですから、病院の検査も上手に利用することも大切ですね(言われるまま、は良くないと思います)。
偏り過ぎず、頑なになり過ぎず、中庸を行きましょう。
それでは次回は心臓の治療の実際を書いて行きますね。
よろしくお願いします。
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