前回の記事で胃腸を回復させるための食事療法の内容を甲田療法を参考に載せました。
前の記事 胃腸の弱い人の食事療法 浜松市
今回は、では何故こう言った事をするのか?という解説をしようと思います。
休ませることで機能が回復する
食べて栄養をつける、とよく言いますね。
ですが、胃腸が弱り切っている時、この常識は当て嵌まらないのです。
弱っているのに無理に食べようとすると、弱っている胃腸の許容量を越えてしまい益々疲れて動かなくなってしまうのです。
弱った胃腸を回復させるためには、まず「休ませる」ことが大切なのです。
これは人に例えると分かりやすいですね?
無理して働いてもう疲れている人にいっぱい働いてもらいたいなら、どうしたら良いですか?
無理やり言う事を聞かせて働かせますか?
そんなことをすれば、いずれその人は倒れてしまい、病気にもなってしまうのではないでしょうか。
それよりは、一時的に生産性は落ちても疲れが癒えるまでゆっくり休んでもらい、
しっかり体調が回復して本来の働きが出来るようになってから復帰した方が良いのだと思います。
これが胃腸であれば、「消化吸収という働き」を出来るだけ休ませて上げることが
先ずやるべきことなのです。
なるべく休ませてあげることで機能が回復してきます。
そうすることで消化・吸収の働きも良くなって行くのです。
そういう意味で、
・なるべく負担をかけず、
・栄養はしっかり摂れるように、
玄米クリームや青汁などの流動食やサプリメントを飲んでもらうことにしたのです。
良くなって行くにのに合わせて食べる量を増やして行ったり、固形物を摂って行けば良いのですね。
Sさんは、食事療法を一定期間守ったことで胃腸は休むことができ、
食べると調子を悪くしていた時から比べて少しずつ食べられるようになって来たのです。
(これを極端にしたのが断食療法です)
内臓は心の影響を受ける
私は心と身体について書いていますが、胃腸が弱るのは食べ過ぎだけでなく、
その人の心の状態が大きく影響するのです。
どんなに食事に気をつけても、その人が緊張状態(交感神経)を続けていたら、
胃腸の働きは悪くなるのです。
内臓を回復させる為には、内臓に血液を送りやすくすること。
つまり、身体をゆっくり休ませること、頭(脳は大量に酸素、血液を使うと言いますね)を
休ませることもとても大切なのです。
内臓を良くするためには心の休息も必要なのですね。
心と身体の両方を大切にしてあげて下さいね。