今回は痛風で動けなかった方が治療して歩けるようになった例を載せます。
痛みが出ている時でも施術可能
一般的にこういう手技療法は痛みが強く出ている急性期には触ることを禁忌としているようです。
痛みが落ち着いてから触ることが多いようです。
ですが、私が治療に取り入れている血液循環療法はリウマチや痛風、ぎっくり腰などの
痛みが出ている場合でも触ることは可能です。
痛みが出ているのに触る?そんなことは恐い、と思われるかも知れませんが、
適切な触り方をすれば痛みは改善して行くのです。
依頼者は埼玉県さいたま市在住のKさん(男性72歳)でした。
Kさんは2017年から直接的にお世話になっている方で、
一週間ほど前から痛みが出て来ていよいよ動けなくなったということで連絡があり、
出張で行くことになりました。
患部が腫れて、少しでも動かすと激痛があった
Kさんの会社まで行くと、横になった状態で居ました。
少しでも動かすと激痛が出ると言うことでした。
色々お話を伺うと、1年前にも一度痛みが出てきたが、その時は数日して痛みと腫れが退いたようです。
今回は仕事が忙しいのもあってストレスがあり、それが再び発症した原因の一つでもあったようでした。
前回のように時間が経つと退くかなと思っていたが段々酷くなって行ったようです。
治療前の経過
・2月5日
左足親指に異常を感じる。
・2月7日
だんだん悪くなるが、夜までは普通に歩けた。
・2月8日
右足にも異常が発生し、通勤できないので車で会社に行き、会社で泊まる。
・2月9日
左足首全体が腫れた。
・2月10日
右足全体が腫れ始めた。
夜は右足が痛くて、「痛い、痛い、いた、た、た」
と悲鳴をあげた。
・2月11日
立てなくなっていざり状態。
この日の夜に治療を開始することになりました。
患部を診ると、両足首から足の甲全体が腫れあがって赤くなっていました。
少しでも動かすと痛いようで、トイレに行くのも大変と言うことでした。
お話と触診を一通り終えて、治療に入りました。
いきなり幹部はどれだけ軽く触っても最初は痛みを強く感じる可能性があるので、
患部周辺から、本当に軽く触るところから始めます。
血流を良くしていく触り方
こういう場合は強く押すことはせずにあくまでも血流を促進させる触り方をします。
炎症はそこに赤血球を集めて治そうとする働きです。
血流が悪くなっているからこそ炎症を起こしているわけです。
ですから、やることはそこに血液を送り込んでやるわけです。
軽く押さえて一時的に血流を止め、そして次の瞬間にパッと離す。
そうすることで血液の流れが良くなります。
それを患部周辺から始め少しずつ患部に移って行きます。
それを繰り返して行くと、患部の腫れが退いて来ました。
関節の動きを出す触り方
痛みの度合いを聞きながらやって行き、少し感じ方が楽になって来たようですので、
同じように患部周辺や患部を軽めに触りながら、次は本当に僅かですが足指と足首の動きを出して行きました。
これも、いきなり大きく動かそうとすると痛みが強く出るので、本当に少しずつです。
血流が悪いと言うことはそこの筋肉が硬くなり、可動域も悪くなっているのです。
それを改善することも大切なのですね。
治療しながら合間に自分で動きや痛みの感じを確認してもらいました。
すると、自力で足指と足首を少しずつですが動かせるようになって行きました。
腫れと痛みが少し楽になったところでこの日の治療は終えました。
翌日も治療をするのですが、長くなったので次回に載せます。
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