ブログ

揺れながら

2024年03月21日

Tちゃんが亡くなる数日前のことです。

T も私も、諦めていなかった。

ですが、私は治療家をしているからか、Tの身体の変化が視えてしまう。

それで、ずっと恐怖がありました。

勿論、そんなことは口には一切出しません。

それに事実、常に希望を持っていたからです。

それでも私自身、肉体的にも精神的にもキツくなっていました。

私の考えとしては、一番大変なのはTちゃんだ。そのTちゃんに負担がかかってはいけない、ということです。

Tちゃんには自分の治療に専念して欲しい。

その為には、自分にある程度の余裕がないといけない。

治療は長期戦を想定していますから、その時だけ頑張れば良いというものではない。

どれだけ大切に思っていても、自分に余裕が無くなれば、皺寄せはTに行ってしまう。

それではTちゃんは気持ち良く治療に専念できないどころか、「私のせいで」と申し訳なく思わせてしまう。

お姉さんも看てくれてるけど、それでも私はこのままでは自分が余裕が無くなってしまうかも、という恐れがありました。

だからある時、仕事から帰って来てからTちゃんに、娘ちゃんや息子にも協力してもらった方が良いと思う、と私の意見を伝えました。

相当、精神的余裕が無い中で話したのだと思います。

その晩、私は悩んでいて眠ることが出来ませんでした。

翌朝になってTちゃんの部屋に「おはよう」と挨拶しに行くと、Tちゃんから、

「パートナーの関係は解消して欲しい」

「これからは治療家として関わってくれたら良いから」

と話して来たのです。

Tも眠れていない様子でした。

申し訳無い。

本人が一番大変なのに、そんなことを考えさせてしまって。

本当に申し訳ない。

ですが、Tちゃんが私に話してきたことは、私が望んでいることでは無かったので、私の方からも話をしたのです。

topに戻る