施術と言うと、どんなイメージがあるでしょうか?
施術者は患者さんの硬いところを緩めるものと思っていることが多いでしょうし、患者さんも施術者に緩めてもらうものと思っているのではないでしょうか。
勿論、それも大切です。
でも私自身、それだけで良いのかな?と思うようになって行きました。
緩めるだけでは不十分?
と言うのは、色んな人の身体を診させていただいてですね、気になることが出てきたのです。
それは、
・筋肉が使えていないこと。
・全体の筋力が落ちていること。
です。
筋肉が使えていない?
例を挙げると、足指の筋肉を使えていない人が多いのです。
足が痺れるとか、股関節周りが痛い人とか。
そういう人は、足の指が動かなかったり足首が硬いことが多いのですね。
その原因の一つは、靴を履いていることにあるのではないかなと思うんです。
現代人は靴を履くことによって足指を使うことが減った事で、足指の“掴む”動作をする筋肉が衰えているんではないかと。
本来働くべき筋肉が弱って働かないと、身体は“代償動作”をして、他の筋肉で補おうとします。
人によっては「足指を握ってみて下さい」というと太ももまでガチガチに力を込める人がいます。
それで、「全力で無くて良いから、なるべく指だけで握って」というと、指に力が入らない、と。
このように、働くべき筋肉が働いていないために、他の筋肉が頑張って硬くなって(過緊張)症状が出ているとしたら、、、
症状の出ているところは結果で、働いていない筋肉があることが本当の原因と言えないでしょうか?
また、働いていない筋肉が働けるようにすることが根本的な治療ではないでしょうか?
他に、腰が曲がっていたり、巻き肩だったり、首が前に出ていたり(その結果、症状が出る)。
これらも働いていない筋肉があることで、姿勢がそうなって症状が出ているとしたら?
やはり、働いていない筋肉を働けるようにすることが根本治療でしょう。
働かない筋肉があるために無理をしてしまう筋肉が出てくる。
要するに、身体の使い方に偏りが出ている、身体のバランスが悪い、ということなんですね。
身体全体の筋力が落ちている?
また、現代人は便利になったために昔に比べて身体を使わない傾向にあるのは、間違いないことだと思います
上記のようにバランスの悪さも問題ですが、そもそも身体全体の筋力自体が衰えている人もいます。
これも、色んな方を治療をしてきて、筋力が弱っている人は緩めるだけでは改善しにくいと言うことが分かってきました。
こういった理由で、筋肉緩めるだけでなく、筋肉を使えるようにする(鍛える)施術が重要になってくるのですね。
それでは、続きは次回に書いて行きます。
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