今回は以前載せた、全身に痺れの症状が出ている方の続きを載せます。
Tさん(女性 51歳)今まで痺れが全身に出る症状などが出たことはなく、振り返ってみたところコロナワクチンを打った影響かも?と考えられていたということでした。
全身の骨格筋が硬く、関節の動きが悪い
そこで、お話を聞かせていただいた後に全身を触診してみました。
まず骨格筋を確認すると、症状が出ている腕、足、背中、首だけでなく、全身の骨格筋が硬いということが分かりました。
関節の動きを確認すると動きが悪く、緊張状態が続いて力が抜けにくくなっているようでした。
太ももや脛に痺れが出ていることから、足指の動きも悪くなっているかも知れないと考え、足指を握る運動をしてもらいましたが、握る力が弱っていました。
また、立った状態で足指だけを使って前に進めるか?というのを確認しましたがそれもできないので、うまく筋肉が使えない状態になっていることが分かりました。
その他に、脛~足首、足指に冷えが強くありました。
腹部、みぞおちが硬くなって冷えている
症状が出ているみぞおちが硬くなっていて軽く触っても痛みを感じていました。
みぞおち周辺には、
・心臓の下部
・横隔膜(呼吸筋)
・食道~胃の入り口(噴門)
・肝臓
・腹大動脈、下大静脈
などがあります。
これらが何らかの原因で硬くなっていることで症状が出ていると考えられます。
みぞおちからお臍の上辺りまでも同様に指で押さえると強い痛みを感じたていましたが、これは腹大動脈が硬くなっているためです。
左右の下腹部(大腸)辺りも硬く、これは便秘の原因にもなっていると考えられます。
またお腹全体が冷えていました。
治療としては、症状が出ている場所を中心に全身を緩めて血流を良くして行くことにしました。
痛みを感じないほど筋肉が硬くなっている
痺れが出ている太ももの外側、脛の外側を指で触って感じたことは、筋肉が硬いだけでなく感覚が鈍感になっている?ということでした。
と言うのも、指で患部に圧をかけても痛みを感じない状態になっていたのです。
これは今までの経験から言うと、深部まで筋肉が硬くなってしまっている状態です。
元から筋肉が硬い体質であること、今までの生き方(食事、運動、考え方)に加えて、ワクチンで免疫力が下がって今回のような症状出たのかな?と考えられます。
初回の治療後、それでも患部の痺れが軽減したと言うことです。
治療間隔は暫くは週一回で受ける。
様子を見て、良い状態が持続して行けば治療の間隔を空けて行きましょう、とお話しました。
心身のセルフケアについて
痺れの症状は基本的には血流が悪くなって(=筋肉が硬くなている)起こっていることです。
治療して良くなった状態を少しでも維持するために、必要なストレッチを伝えて自分でもケアをしてもらうようにしました。
また、不安が強くありましたが、まずは今できることを前向きに取り組んで行くことに集中しましょうとお伝えしました。
その他、食事については現在は、
・なるべく無添加の調味料を使ったりと質に気を付けるようにしている(毒を入れない)。
・朝食を抜いて1日1〜2食、時々断食をしている(内臓を休めて免疫力を上げる、解毒)。
を実行されていました。
その後の様子についてはまた書いて行きます。
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