今回は、首から背中にかけての痛みが出て辛いと言われている方の症例について書いて行きます。
Mさん(男性53歳)は、2023年の年末くらいから症状が出てきて困っていたそうですが、当院の患者さんからの紹介で施術を受けに来られました。
ストレスが影響している?
●問診をしたところ、
首や背中の症状が出る前に喉が痛くて咳が出ていたと言うことです。それは治まったのですが、その後に今回の症状が出てきたということです。
昨年、勤めのお仕事を辞められて、今は自営でお仕事をされています。
以前の仕事はデスクワークで、今は自営を一人でされています。
主訴以外の気になることは、疲れやすい、肩凝、腰痛、花粉症があり。
精神状態は、気が短い、イライラする。
食事はそれなりに気を付けている。
趣味は、仕事だけにならないようにとお勤めの時から意識して持つようにしているようです。
運動も気を付けてされているようです。
喉の痛みや咳の症状が出ていたことも考えると、新しく事業を始めたことがストレスにもなり免疫力が低下気味だったのかも知れません。
その為に自律神経も交感神経側に傾き、筋肉の緊張が起こり、首から背中にかけての症状として出ていたのかも知れません。
姿勢が影響している?
次に姿勢や関節の動きを確認しました。
すると、
上半身は巻き肩で猫背気味、
下半身はガニ股気味、
になっていました。
ここでは下半身のことは置いておきます。
上半身が巻き肩で猫背気味と言うことは、肩甲骨が背骨から外側に離れた位置にある(肩甲骨の外転)ということです。
一度、肩甲骨が外側に行くような姿勢をとってみると分かりますが、そうなると姿勢は巻き肩気味、猫背気味になるのが分かるのではないでしょうか?
そうなると、首も前に出る感じになりますね。
首が前に出ると頭の重さを支えるために首に負担がかかります。
Mさんはこういった姿勢が癖になっていたことで、首から背中にかけて負担がかかり、痛みの症状が出ていたと考えられます。
それでは次回は、触診から分かることなどを書いて行きます。