今回はコロナワクチンを2回接種した後から、痺れの症状が出始めたという方の症例を紹介します。
Tさん(女性・51歳)は2回目のコロナワクチンを2021年末頃に打ちました。
打った後は大丈夫だったそうですが、2023年に入ってから調子が悪くなり始めたとそうです。
身体中に痺れと痛みの症状が出て、夜も眠れない状態になってしまったのです。
日常生活もできにくくなり、仕事も続けられなくなりました。
このような症状が出たことについて自分では思い当たる節がないし、おかしいなと思って色々調べてみたところ、コロナワクチンの後遺症ではないか?と考えるようになったようです。
それで2023年5月中旬に相談の電話があり、治療を受けに来られることになりました。
身体中に痺れと痛みの症状が出ていた
●初診時(2023年5月19日)のTさんの主訴
腕、足、背中、首、みぞおちに痺れと痛み(2023年の頭から)
症状のため夜、眠れない
●過去の病歴
2011年頃 めまい・おう吐・じんましんの症状が出る(じんましんは1回で治まる)
2019~20年頃に鬱でクスリを飲んでいた(後に自分で止める)
●主訴以外の症状
足の冷え、アレルギー体質
肩凝り、腰痛
●精神状態
心配性、不安になる、恐怖感
(今の自分の状態に対するものも含めて)
●それ以外の症状
肌荒れ、便秘(昔から、週に2回くらいしか出ない)
●食事
朝食抜きの1日2食、断食を数回した
(食べ物については、体調を崩してから大切さに気付いて添加物などに気を付けるようになった)
身体の動きを確認したところ、柔軟性はあまりありませんでした。
上記のように、便秘、冷え、アレルギー、身体が硬い、心配性などがあることからも、元々強い体質では無いことが分かります。
考えられることは、
・元々持っていた体質
・過去のうつ病のクスリ(クスリは脂肪に溜まる)
・今までの食事などの生活習慣
などに、コロナワクチンが加わって症状が出たのかな?ということでした。
免疫力が下がって症状が出ている?
今回のワクチンは今までのモノとは違う「遺伝子組み換えワクチン」と言われていましたし、どういった反応が出るかとういう危険性が当初からありました。
例えば、抗がん剤治療をしたことで痺れが出たりダルさが出たりする方が居ますが、これは恐らく抗がん剤で免疫力が落ちたことで痺れの症状が出たと考えられます(抗がん剤の細胞毒性)。
Tさんも免疫力が下がったことで痺れや痛みの症状が出た可能性が考えられます。
治療と言うのは本来は免疫力を高めることで、その免疫力こそが症状(病気)を治すのです。
そして免疫力を高めるのは、運動、睡眠、食事、前向きな心など日々の心身の生活習慣に他なりません。
初回の治療後、Tさんは眠れるようになったということです。
当院の治療で症状が改善する可能性があると考え、継続することになりました。
それではこの続きは次回に書いて行きます。
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