ここでは肘関節の痛みと動きの悪さでリウマチかも？と不安になっていましたが、施術で改善中の方の報告をします。
症状が似ていて不安になる
Mさんは数か月前から、
・肘が痛く、
・曲げ伸ばしがしにくい、
・腕が重だるい、
という症状が出ていました。
湿布をしたりしていましたが改善しなかったということです。
ネットで自分の状態を調べるとリウマチの症状に当て嵌まるので、自分もリウマチかも・・・と不安になっていたようです。
それで私も改めてネットで調べてみると
・リウマチ性肘関節炎
・関節リウマチ
・変形性肘関節症
などの疾患名が出てきますね。
それでは、まずリウマチと変形性肘関節症についてそれぞれ載っていることを書き出してみます。
リウマチについて
●原因と症状は？
・原因は分からない。自己免疫疾患のひとつと考えられている。
・関節リウマチは、関節に炎症（関節炎）がおこり、腫れて痛む病気。
・関節をおおっている関節包の内側にある滑膜が炎症をおこし、骨や軟骨が破壊されていく。
・肘の曲げ伸ばしがしにくくなる。
・肘や膝、肩、股関節などの関節に広がっていく。
・ひどい場合には関節内の骨がつぶれて一体となり、関節がまったく動かなくなることもある。
●治療法は？
・抗リウマチ薬やステロイド剤、痛み止めの薬などの薬物療法。
・リハビリテーションなどの運動療法。
・関節の破壊が進行して日常生活に支障をきたす場合は人工肘関節全置換術などの手術療法。
次に変形性肘関節症を見てみましょう。
変形性肘関節症
●原因は？
・肘を酷使する仕事に従事し、肘に継続的に負担が生じることで軟骨が損傷を受けて発症につながることがある。
・骨折を起こした際に続発症として発症することがある。。
・その他、細菌などによる関節炎が原因となる場合がある。
病態は、外傷では関節軟骨が摩耗して骨が関節面に露出し、骨の突起（骨棘）ができる。骨棘が出っ張っるため関節の動きを制限する。
●症状は？
・肘関節の痛みや腫れが現れる。肘関節を動かす動作と関連して、痛みは増強しやすい。
・肘関節の可動性にも影響が出てくる。
・肘関節をうまく曲げ伸ばしできなくなるため、日常動作に制限が掛かることもある。
●治療法は？
軟骨の損傷が一度生じると、元通りに戻すことはできない。
・肘周りの筋肉トレーニングやストレッチ。
・痛みが強い場合には、ステロイドや麻酔薬などを肘関節内部に注射。
・手術。
見ていただくと分かりますが、両方とも関節炎が原因であったり、腫れる、可動域制限が出る、などの共通点があるのですね。
ただし、リウマチの方は原因が分からず、自己免疫疾患と考えられている（何故なるかはわかっていない）ということです。
Mさんの症状もこれらに似ているところがあったので、自分もリウマチの可能性もるかも・・・と思ってしまうのも無理はないのかも知れません。
そうなのですが、実際に私のところへ来て触診～治療すると痛みと重ダルさ、可動域は改善されていったのです。
改善して行ったことでMさんも安心感を持たれたようでした。
医学的な病名と似ていても、触診を受けてみる
Mさんのように、自分で調べてみるとリウマチの症状と似ていたという人。
また別に、病院で〇〇病と診断されたという人がいるとします。
いずれにしろ、一度私のような触診の検査は受けてみることをおススメします。
何故なら、検査というのは病院でやることだけが全てではないからです。
実際に触るということも検査の一つなのです。
それによって分かることがあるからです。
病名だけに囚われない
過去の経験から言うと、病名は違っていても触れば似たような状況であることがあります。
過去にリウマチの方の施術をさせていただいたことがあります。
そのリウマチと診断された方の触診～治療と、別の関節が痛いと言う人の触診～治療をすると、両方ともに共通点があるのです。
（それについては次回書いて行きます）
ここで言いたいのは、あまり病名に囚われ過ぎないでください、ということです。
「異病同源」という言葉もあります。
この言葉の本当の意味とは違いますが、例えば触診に於いて違った病名であっても触れば似たような状況ということがあるのです。
病名に囚われ過ぎるから見えなくなってしまうこともあるのです。
それを皆さんにも知っていただけたらと思います。
いつも言っていることですが、医療は現代医学だけではなく色々あるのです。
一つの角度からだけ観るのではなく色んな角度から観ることが大切なのです。
それではMさんの治療の詳しい解説はまた次回に載せます。
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