ここでは2015年の11月から2カ月弱の間、フィリピンの友人の村に滞在させてもらった時の、
今の日本ではなかなか経験できないだろうな、と思ったことを書いています。
前回の記事 「No money,but Happy!」と言った若者の言葉 フィリピンでの体験
今回もビックリしたことを書いていきますね。
それはある時、トラックの荷台に乗ってどこかへ行った帰りのことだったと思います。
荷台には僕と、Rくん(当時25歳くらい)と、Rくんの従妹の女の子(17歳)が乗っていました。
Rくんと女の子がずっと真剣に話していたのです。
Rくんが自分の主張を長い事言っているようでした。
それに対して女の子も意見を言っているようでした。
僕は二人の会話が分からないので、喧嘩してるんかなぁ~と思っていました。
いつもは優しいRくんがまるで怒っているかのような顔つきをしていたからです。
それが気になっていたので、後になって「あの時何の話をしていたの?」って聞いてみたんです。
そうしたら、
「来年、大統領選があるからそれについて話し合っていた」
と言ったのです。
そうか、喧嘩していたんじゃなくて、大統領選、政治について真剣に話していたのか。
真剣に話していたから怒っているように見えたんだ、ということが分かったのです。
大統領選に出馬していたドゥテルテ氏は、当時ダバオ市の市長だったそうですが、
ドゥテルテ市が市長になってからダバオ市の治安がとても良くなったと。
そういったこともあって、大統領選はドゥテルテ氏を応援していたようでした。
勿論、私にはわからない色んなことを含めて応援していたのだと思います。
テレビで選挙のことをやっている時も、真剣に観ていました。
とにかく政治に対する意識が高いと感じました。
少なくとも・・・
日本で生きている私は、高校や20代の時に、政治の話をすることはありませんでしたね・・・
彼らは高校生の女の子と20代の男の子です。
その彼らが真剣に意見を話し合っている姿をみて、考えさせられました。
彼らは自分の国のことを自分事として真剣に考えているのでしょう。
一方、私達日本人はどうでしょうか?
政治に無関心になっているだけでなく、医療のこと、農業、食、教育など社会のこと。
どれも人任せになってしまって自分たちで考え、事を起こそう、という
気概が無くなってしまっているのではないでしょうか?
真剣に生きることや道を追求することを止めてしまい、「まぁいいか」「これでいいか」というように
諦めてしまっているのではないでしょうか。
色んな事に対して無責任になってしまっているのではないでしょうか。
以前の記事で、向こうに人達は貧しいけど眼がキラキラしていた、と書きました。
所謂、私たちは先進国で進んでいると思い、向こうは後進国で遅れている、という価値観で生きてきましたが、
少なくと彼らには現代日本人が忘れてしまったモノを持っていると思うのです。
私達日本人も、気づいて行かなければいけませんね(^^)