改善症例

脊柱管狭窄症 太ももが痛くて長時間立つのが辛い 磐田市

2023年10月16日

今回は、両足の太ももが痛くて困っていた方の症例について載せます。

Oさん(男性 78歳)は自営業を長年されて来られています。

そのお仕事の姿勢や身体の使い方の影響があって、身体に症状が出てきたのです。

Oさんは、自分のされていることに誇りを持っていて、まだやるべきことがあるようです。

ですが、身体が動かなくなって行くので、今まで病院の治療を受けて来ましたが、なかなか改善しませんでした。

それで当院に来られたのです。

それではOさんのこれまでの流れを書いて行きます。

椎間板ヘルニア、坐骨神経痛、脊柱管狭窄症と言われていた

Oさんは60歳ごろ(2005年くらい)から腰が重く感じられるようになって来ました。

整形外科の電気、ウォーターベッドなどの治療を受けていたと言うことです。

その後、左の太もも、臀部、脛が痛み出し、続いて右の太ももも痛くなって来たので病院に行くと、「椎間板ヘルニア(腰椎)」「坐骨神経痛」と診断され、痛み止めのクスリを処方されました。

ですが、痛み止めでは効果が無かったと言うことです。

それからも症状が改善しない状況が続いて、更に右肩にも痛みが出てきました。

2020年にY病院でブロック注射をしたところ、肩の痛みが少し楽になって動きも改善したということです。

それからブロック注射を2、3週間の間隔で受けていました。

その後も症状が改善することはなく、2023年7月にS病院でMRIで検査をしたところ、「脊柱管狭窄症」(腰椎4番、5番)と言われたと言うことです。

Oさんの状態を簡単に纏めると、

●主訴

 腰が重い、両足の太ももの痛み(2005年頃~)

 右肩の痛み

●本人が痛みを感じている場所

●診断名

 椎間板ヘルニア、坐骨神経痛(2005年頃)

 脊柱管狭窄症(2023年7月)

●過去に受けてきた治療

 電気治療、薬物治療、ブロック注射

それでは次は、当院でOさんの状態を調べて分かったことを書いて行きます。

身体の歪み、筋力低下

まず、身体の姿勢についてですが、骨盤が右に寄っていて背骨は左に曲がっていました。

これは長年の「姿勢の癖」で、右足に体重が乗っているために起こっていると考えられます。

O脚気味になっていますが、それは下肢の内側の筋肉(内転筋)が弱っていることが原因と考えらrます。

ここからも、大腿部の外側が過緊張になっている→痛みが出ているだろう、と言うことが推測できます。

また、足指は力が入りにくく握る運動がほぼ出来なくなっていました。

これは筋力低下(筋硬化)が原因と考えられます。

それもあって足首は浮腫んでいました。

また上記の足指~足首の状態が悪いことが影響して、代償運動として常に股関節まわりや大腿部(太もも)が緊張していると考えられます。

●姿勢、その他の状態

実際に痛むところは?

実際に指で押して痛む場所を確認したところ、

現在痛みを感じている大腿部の外側、左腰に加えて、鼠径部に強い痛みを感じていました。

●触診した時に痛みを感じた場所

ここから分かることは、鼠径部を通っている筋肉が「過緊張」になっていることです。

ここを通っている筋肉は腸腰筋と言って、腰を前側から支えている筋肉です。

また、足指はかなり痛みを感じているようでした。

こうして身体を色んな面から観ることで、症状をだしている原因が見えてくるのです。

それでは続きは次回に載せます。

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