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病気が増えている背景には何があるのか? 食生活の欧米化

2023年02月10日

 今まで、がん死亡数が増えてること、難病患者数が増えていることについて書きました。

前の記事 難病が増えていることについて

今回は、その背景にあるのは何か?

原因と思われるものはどこにあるのか?

を書いていきます。

食習慣の大きな変化

病気の原因の一つに、食生活の急激な変化があったことが大きく影響していると考えられます。

それは大きくは、

・食事の欧米化

・外食産業の進出

・化学物質の増加

にあると思います。

今回は食事の欧米化について書いていきます。

戦後、食事が欧米化した

戦争に敗けた後(1945年)、食の欧米化が進みました。

米食・味噌汁・漬物からパン食・牛乳・肉・油料理に変化したのです。

慶応大学の研究者が「米食をすると頭脳が悪くなる」と主張したり、

また、小麦食品業界が「米を食べると馬鹿になる」というパンフレットを配布するということが

あったそうです。

アメリカが日本にパン食を普及したのは、パン食によって食事が欧米化する。

そうすると、日本が永久的なアメリカの得意様になる、という戦略があったと言われますね。

栄養学校では欧米型の栄養学が教育され。

学校給食ではパンと牛乳を無償提供された。

戦後、こういったことがあり、米食が否定され?和食から欧米食に急激に変化したという

流れがあります。

こういった元々日本人が食べていなかったものを急に食べるようになったことが

心身に何の影響も与えないと言えるでしょうか?

戦後、病気が増えているのはこういった食事の欧米化が影響していると考えられます。

となれば、病気の人はまず食事を見直す必要があるということですね。

病気は結果であり、結果には原因があります。

クスリで病気が治るわけではありませんから、やはり原因に向き合って改善していくことが

大切ですね。

アメリカでは「食源病」についての報告がされていた マクガバン・レポート

マクガバン・レポートというのをご存じでしょうか?

マクガバン・レポートとは、1977年にアメリカで上院議員であるジョージ・S/マクガバン氏が

政府に提出したレポートのことです。

20世紀初めのアメリカではがんや心臓病は珍しい病気だったそうです。

それが当時は心臓病による死亡率が極めて高く第一位で、第二位ががんになっていたのです。

医療費が増えすぎて危機的な状態ということで国家栄養問題アメリカ上院議員特別委員会が

設置されました。

7年の歳月と数千ドルの国費が投入され、「食事(栄養)と健康(慢性疾患)の関係」について、

世界規模での調査と研究が行われたのです。

その結果、マクガバン・レポートでは、

ハンバーガーやステーキ、アイスクリーム、炭酸飲料などの典型的なアメリカの食事を否定しました。

また、

「先進国ほど不自然でひどい食事を摂っている。こうした食事が、がん・心臓病・糖尿病を

生んでおり、われわれは即刻、食事内容を改めなければならない」

「現代医学は手術やクスリに偏りがちで、栄養については盲目的な医療を行っている。

新しい栄養学を取り入れた医学に替える必要がある」

と結論付けているのです。

その後の政策の変更によって、アメリカのがんの死亡率は20年間で16%も低下したというのです。

アメリカではがんの死亡者数が減っている

日本ではがんによる死亡数が死因の一番で(1981年以降)、増加し続けています。

一方、アメリカではがん患者数やがん死亡者数が減っていると言われています。

アメリカがん学会によれば、

がんの患者数は男性が2000年から年に1.3%ずつ、女性は0.5%ずつ減っているようです。

お手本は昔の日本人の食事

マクガバン・レポートには、

「最も理想的な食事は日本人の元禄時代(江戸中期)以前の食事である」

と報告されています。

精白されていない米。

豆や粟、ひえ、キビ、麦などの雑穀。

季節の野菜や魚介類、海藻類。

などの食事のことです。

このような報告が、慢性病の予防と健康維持に特に関心を持つアメリカ人には

大きな衝撃を持って受け止められたようです。

日本で日本食の良さがまだ理解されていない?

1983年から中国全土を対象とした史上最大の疫学調査が、

アメリカの大学と中国衛生部・中国医療科学研究院によって行われました。

これは第二のマクガバン・レポートとも言えるもので、「チャイナ・スタディ」という

レポートとしてまとめられました。

そこでは、

「動物性食品の摂取はがんの最大の要因であって、このような食習慣を変えることが、

がんの予防や改善には最も大切なことである」

と報告されました。

このように、アメリカでの「マクガバン・レポート」や「チャイナ・スタディ」で、

「従来の我々の食事は間違っていた。

最も理想的な食事は日本の伝統食だった」

と、日本食の良さが称賛されているにも関わらず、当の日本人がそのことに気づけず、

未だに病気が増えているのは皮肉のように思えてなりません。

これは私達日本人が、大切な歴史を殆どと言ってもいいくらい知らない、いや知らされていない

ことに根本的な原因があると思います。

その背景にあるのは、やはり日本が敗戦国であるという事実でしょう。

私達日本人が自ら日本人であることを否定してきてしまったことに尽きるのだと思います。

私たちが日本人を自覚することが、日本食の良さに気づくきっかけにもなるのかも知れません。

それが結果として病人が減ることに繋がって行くのだと思います。

少なくとも私のホームページを読んで下さっている方にはこういったことを知って

いただきたいと思っています。

これは、本当は病気治しだけに留まらず、私たちが日本人として生きるための大切なことだと考えています。

ということで、ここでは病気の背景として、食生活の欧米化について書かせていただきました。

また続きを書いて行こうと思います。

宜しくお願いします。

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