今回は前回載せた、
・眼がぼやけている、痛みがある。
・またおでこ(前頭部)に重ダルさがある。
と言った症状が出ていたHさんの治療について、詳しく解説して行きます。
前の記事 何重にもぼやけていた眼がはっきり見えるようになっています 浜松市
まず、Hさんは翻訳という仕事柄、眼と頭をよく使っていました。
その影響で、
・眼が痛くなったり、ぼやけて見えたり、という症状が出て。
また、
・頭(特に前頭部=おでこ)に重ダルさを感じるようになっていた、
ということでした。
これらを触診すると、
眼は骨を眼球の間に指を入れていくと、そこに詰まり(眼窩脂肪?)や硬化(筋肉?)
がありました。
また、重ダルさが出ている前頭部は、
・前頭筋(おでこ辺りの浅層表情筋・・・眉を上げる、鼻や眼の上の皮膚を引き上げる)
・眼輪筋(眼の周りの浅層表情筋・・・眼瞼を閉じる)
・眉毛下制筋(目頭辺りにある浅層表情筋・・・眉毛を下げる)
・鼻根筋(眉間のある浅層表情筋・・・眉を引き上げる)
などの表情筋があるところで、これらが異常に硬くなって感覚が鈍感になっていたのです。
(痛みを越えると鈍感になり、ダルさを感じるようになります)

眼と前頭部は関係している
ここで注目したいことがあります。
・表情筋を支配している神経(三叉神経)は、脳から出て眼窩の奥から前方へ向かい、
前頭部の方に行っています。
また、
・前頭部の筋肉に血液を供給している動脈は、内頚動脈(首を通っている)から眼窩の奥を通り、
前方へ進んで前頭部の方に向かっているのです。

(更に眼球を動かす筋肉(外眼筋)を支配している神経(動眼神経、滑車神経)も
脳から眼窩を通っています)
要するに、前頭部周辺の筋肉は眼の奥から来ている神経、動脈と関係しているということなのです。
これは眼の使い過ぎによって眼の筋肉(や眼窩脂肪)が硬くなることは前頭部の方の筋肉も
緊張させる、ということに繋がっていると考えられないでしょうか?
また、筋肉が緊張して硬くなると、そこを通っている血管が圧迫され血流が悪くなる。
そして痛みなどの症状が出る。
と考えられますね。
近年はパソコンやスマホを使うことが多く、眼に疲れが出ることが多いですが、
こういった理由もあって眼だけでなく前頭部にも疲労が溜まりやすいということになります。
これも現代病と言えるかも知れませんね。
分かれば不安は軽減する
Hさんの場合も例に漏れず、眼と骨のすき間(外眼筋や眼窩脂肪)や前頭部の筋肉が
硬くなっていたのですが、これらを緩めて行ったところ、症状が改善したということなのです。
パソコンやスマホの使い過ぎで眼や前頭部が疲れていると感じる方は、今回の症例が
当て嵌まるかも知れません。
何故そうなるのか?
どうすれば良くなるのか?
が分かっていたら、不安は少しでも軽減出来ますよね。
また、例えば、
クスリに安易に頼りたくない。
手術はちょっと恐い。
とお考えの方でも、こういった事を知らなければその方法に頼らざるを得ません。
ですが、こういった事を知ることで別の選択肢も出てきますよね?
自分の身体を守るためには、まず知ることが大切ですね。
これからも、少しでも皆さんが分かりやすいように載せて行こうと思います。
宜しくお願いします。
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13時30分〜16時30分頃まで