今回はHさんの副鼻腔炎が消えたこと体調が良くなったことについて、
では実際にどういったことをしたのか?という解説をしますね。
前の記事 副鼻腔炎の膿が消えました 東京都小平市
Hさんの当初の主な症状は、
副鼻腔炎(3年前から)→抗生物質で抑えている
頭痛がある。
生理痛が酷い(12年前から)
冷え症
でした。
また、食べ過ぎや甘いもの好きという食生活の癖がありました。
副鼻腔炎の圧痛点
これは実際に鼻腔周りを触診すると、硬くなっているところがあって圧痛があるのです。
副鼻腔炎だけでなく鼻の通りの良くない人は、こういうことが殆どです。
こういった場所で流れが詰まって症状が出ているのです。
その場所を丁寧に探し出してやると、それが分かります。

その硬くなっていて圧痛があるところを指先で当てて、
ゆっくり圧をかけてやり3~5秒ほど止めてパッと離す。
ということを繰り返しやって行くと、塊が緩んで行き、痛みが軽減して行き、
鼻の通りもよくなって行くのです。
これが副鼻腔炎の治療の実際です。
こんなことで良くなるのか?
と思われるかも知れません。
ですが、詰まっているところ的確に探し出し、そこを緩めて行くことができれば、
指で良くすることができるのです。
腹部の治療の実際
病気がちの人は大抵、腹部(血管や内臓)の調子が良くないのです。
全体としての免疫力の低下が部分(患部)にも影響しているのです。
前々回の記事で書いたことですが、Hさんは、他に身体の冷えや酷い生理痛がありました。
実際に触診をすると、
・胃の辺り
・へそ下(大動脈)
・大腸(上行結腸、S状結腸)、
・下腹部(子宮)辺り
が硬くなっていたことは書きました。
緊張、硬化、血流障害、冷え→機能が悪くなる
と考えていただけたら良いと思います。
こういったところを指で緩めて行ったのです。
腹部の状態を良くすることは、免疫力を上げることに繋がるのですね。
画像にすると以下のようになります。


ご自分の身体で試してみてもらうと分かると思います。
自分から向かってお臍のすぐ左側のラインを指先で奥に(背中に向かって)押してみてください。
すると拍動を感じるはずです。
それが腹大動脈です。
病気がちの人ほどここが硬くなっていて、酷い人ほど軽く触っても圧痛があるのです。
同じように左右の鼠径部から少し上に行った場所が、
(左)下行結腸~S状結腸
(右)盲腸~上行結腸
です。
子宮は図のように恥骨の奥あたりにあります。
日々の食生活で取り組んでもらったこと
これは、
①白砂糖を控える
②朝食抜きの1日2食
の二つの提案をさせていただきました。
白砂糖には様々な害があるのです。
Hさんはそのことをご存じではなかったのです。
そして毎日甘いものを食べることでも身体を悪くさせていたのです。
白砂糖は身体を冷やすなどの理由があるので控えていただくことにしました。
血管にはグローミューという血管のバイパスがあるのですが、白砂糖はそのグローミューを
溶かすと言うのです。

これは医学博士だった故・甲田光雄先生も言われてることです。
グローミューが衰えるから冷えにもなるという事なのです。
また身体を砂糖漬けにすると、最近の温床にもなるということです。
砂糖の摂り過ぎは控えて、塩を多めに摂ることが大切なのですね。
こちらの記事も参考に 白砂糖の害は恐ろしい
また、食べ過ぎは、血液を汚し免疫力を下げます。
食べ過ぎると、腸の動きが悪くなってきます。
そうすると、腸管に便が滞留することになりますね。
その滞留した便からガスが発生するのです。
そのガスの行方は?と言うと、腸壁から吸収され血液の中に入って行くのです。
こうして血液を汚してしまうというわけです。
もう一つの視点です。
食べると内臓は消化・吸収のために働きます。
これが3食食べて、更に間食していたらどうでしょうか?
内臓は常に働き続けることになってしまいます。
そうすると、消化・吸収だけにエネルギーが使われてしまい、身体を修復する方にエネルギーが
使えないのです。
夕食から翌日の昼食まで固形物は摂らないことで18時間ほど空腹の時間を作ることができます。
そうすると、内臓は消化・吸収のために働かなくて済むのです。
それによって身体を修復する方にエネルギーを使えるようになります(=免疫力を上げる)。
そういう理由があって、朝食抜きの1日2食を取り入れてもらうことにしたのです。
Hさんには、こういったことにも取り組んでもらったのです。
治療家が頑張るだけでなく、患者さん自身もやるべきことをしっかりやる。
こうした2人3脚の取り組みがあってこそ、病気は良くなって行くのですね。
原因は血液の汚れ、生活習慣にある
私の見立てですが、
甘いもの好きや食べ過ぎなどで血液が汚れていて、体温も低く。
免疫力が低くて菌をやっつける力がなく、炎症状態がずっと続いていたのだと思います。
頭に出る症状は、大抵、首や肩の筋肉が硬く、頭に行く血流が悪くなっているので、
それも関係していたと思います。
お腹も全体的に硬かったのですが、病気の人はこういう事が殆どです。
内臓は免疫力の要でもあるので、お腹の施術もとても有効だったと思います。
ですが、私に頼るだけでなく、ご本人が生活習慣の改善をされたことが結果に大きく影響しています。
本人の努力と施術(人の力を借りること)の組み合わせで良くなったと言う、
これからの時代の治療のお手本のような症例ですね。
患者さんからのメッセージ
・・・早稲田先生、こんばんは!
ご無沙汰しております。
メッセージありがとうございました!
体調は…風邪をひいてしまったようで喉が少し痛いですが、赤ちゃんは順調です(^^)
明日、妊婦健診があって、また成長の様子を見られるので楽しみです(^^)
私の症状についてですが、最初は両方の鼻が詰まって匂いもわからない、口呼吸ばかりする、
頭がボーッとする…これが日常でした。
先生に治療して頂くようになって、右鼻から改善していったと思うのですが、
呼吸ができるようになり、何か解放されたような、スッキリした!というのがハッキリわかりました。
治療当日より翌日の方が更にスッキリ!でした(^^)
左鼻はなかなか治りづらかったですが、根気強く治療して頂いたので今もちゃんと両方の鼻で
呼吸ができるし、鼻腔の奥に感じていた不快感もほぼなくなりました!
絶対治らないと思い込んでいた意識までも変えてしまう先生との対話も、
大切なお薬だったんだなぁ…と、とにかく全てのことに感謝しています。
本当にありがとうございました(*^^*)
ブログに載せて頂けるとのこと、私も嬉しいです(*^^*)
寒い日々が続きますので、先生もお体に気をつけて頑張ってくださいo(^_^)o
【動画】副鼻腔炎の治療の解説です